富士通ではディスク装置の高性能化と低消費電力への取り組みとして、新デバイスの導入にも力を入れている。たとえば最近では、ストレージにSSD(Solid State Drive)を適用することも多くなった。記録メディアにフラッシュメモリを用い、ランダム読み出しに優れたドライブを実現するものだ。可動部がなく、信頼性に優れ、消費電力もHDDの約半分で済み、発熱・騒音も少ない。
同社は、省電力という観点から「エコモード」による対応も実践している。MAID(Massive Array of Idle Disks)技術による省電力化がそれだ。ディスク装置を使用しない時間帯は、モーターの回転を停止し、消費電力を削減する。またバックアップ時のみディスクを可動させる省電力運用や、階層ストレージでアクセス頻度の低いディスクに対する電力削減など、ディスクを極力回転させず、必要なときだけ駆動させる運用に徹底的にこだわっている。さらに、電力消費に対する具体的な効果を確認するために、「ECOの見える化」を推進。消費電力と温度を監視し、業務ごとの統計情報を可視化する「ETERNUS SF Storage Cruiser」などもサポートしている。