展示会場では、「ETERNUS4000」上でシン・プロビジョニングとILM運用のデモが行われている。業務データ用ボリュームから過去データ用ボリュームへデータを移動する際の、仮想ボリューム、物理ディスクプールそれぞれの容量と使用量の変化を、サーバ(Oracle画面)とETERNUS(ETERNUS SF Storage Cruiser画面)の両方で確認することができる。
さらに、運用していくにつれてディスクプールが容量不足になることを防ぐために、「ETERNUS SF Storage Cruiser」にはしきい値を監視する機能があり、物理ディスクの使用率がしきい値を超えるとアラーム通報する。ディスクドライブの増設の際も、サーバ側の設定を追加/変更する必要がないため業務停止も不要で、システム管理者の運用負荷を軽減できる。
デモを担当している富士通 ストレージシステム事業本部 ストレージインテグレーション統括部 国内SIグループの丹呉健一郎氏によれば、「ストレージに対する需要は年々増大している一方で、多くのお客様が、“将来のストレージ需要が読みにくい”“未使用領域を多く抱えるが他業務への再利用も困難”といった問題を抱えている」という。シン・プロビジョニングは、ETERNUS4000、ETERNUS8000の新規機能として搭載され、対応する「ETERNUS SF Storage Cruiser 14.0」(Solaris版/Windows版/Linux版)は、2009年5月7日より発売開始。富士通では、ETERNUS全モデルに標準装備したい考えだ。
《柏木由美子》