米MontaVista Software(モンタビスタ)は9月26日(現地時間)に、モバイル オペレーティング システム「MontaVista Mobilinux」の新バージョン5.0を発表した。リリースは11月からとなる予定。 「Mobilinux」は商用品質の組み込みLinuxで、NEC、Motorola、PanasonicなどのLinuxベースのスマートフォン3,500万台以上に搭載されている。100%ネイティブなLinuxとして標準仕様をサポートしており、タッチスクリーン制御、電子メールの処理、BluetoothおよびWi-Fi接続、ビデオ カメラ、マルチメディアおよびAdobe Flashの表示などの一般的なプラットフォームとしてだけでなく、カスタム機能を容易に提供可能となる。 Mobilinux 5.0では、SELinux(Security-Enhanced Linux)のコンパクト版であるMontaVista MicroSELinuxを搭載する。SELinuxはNSA(アメリカ国家安全保障局)がメッセージの機密性とファイルやシステムソフトウェアの完全性を保護するために開発したもので、悪質なソフトウェアが機器内に侵入して制御を奪うことを防止する。またバッテリ寿命を延長するAPIが含まれており、ダイナミックなパワーマネジメントを可能としている。SDIO(Secure Digital Input Output)、Wi-Lan/Wi-Fi over USB、Bluetooth over USB(ワイヤレス ヘッドセット、ヘッドフォンなどをサポート)、USB On-The-Go、ALSA サウンド ドライバ、Gstreamerなどの多くの新しい機器とそれをサポートするプロトコル スタックが提供される。 また高速な動作も特徴としており、通常は5秒未満で起動、通話を10秒未満で開始できる。これはSymbianまたはMicrosoftベースの機器より3倍、Apple iPhoneより3倍半早い処理とのこと。 MontaVista Mobilinux 5.0は、2007年11月リリースの予定で、最初のリリースでサポートされるプラットフォームは、Texas InstrumentsのOMAP 2430となる。以降はOMAP 3430などさらに6つのプラットフォームが追加される予定となっている。 なおMontaVista Mobilinux 5.0の製品紹介Webセミナーが、10月12日午前10時〜11時に開催の予定。
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