今年のトレンドは? VRは体験の共有から普及へ?
【太田】:今年これがくる!みたいなのを予想する?
【あやの】:きて欲しいな!て思うのは、やっぱいビューティッテック。日本でももっと盛り上がってほしい。レディーテックっていうのはあったので、女性向けのテクノロジーがもっと活発になったら、業界で働く女性ももっと楽しくなるし。
【太田】:そうね。デジージョの数が増えるしね。
【綿谷】:これまでは忙しい家事を楽にする、とかあったけど、忙しい中でも美しくできるっていうのはね、なかなかまだないよね。
【すずまり】:そもそも、忙しさは変わらないんだよね。スマホとかパソコンとかの登場で楽になるかと思いきや、さらに忙しくなった。逆に休む暇がなくなったっていう。
【一同】:そうそう。
【あやの】:忙しい中でももっと綺麗に!
【綿谷】:効率よく綺麗になりたい! パッとみて「あら肌乾燥してるわ」と思ったら化粧水シャー!とか(笑)。
【すずまり】:メイクもパッと!昔映画であったよね。ブルース・ウィリスの……
【あやの】:フィフス・エレメント!ミラ・ジョボビッチがシャネルのアイシャドウやるの。
【綿谷】:そういうのあったらいいなぁ!
【すずまり】:過去のイベントでも出てたけど、ネイルプリンタ。スマホの写真をネイルにできるやつとか。
【綿谷】:もっと一般的な価格で、家庭でできるようになればね。
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【あやの】:ビューティーテックが盛り上がれば、日本のメーカーもすごい盛り上がるんじゃないかなって思って。美容家電はPanasonicさんがさらに頑張ってくれるとかね。
【一同】:そうそうそうそう!
【あやの】:資生堂は世界的にも人気だから、そういう化粧品会社とコラボしたようなものがあればいいなぁ。そういうのが増えてくれたら女性はもっと興味を持ってくれる。
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【太田】:スマートディスプレイは早々に日本に来ますよ。スピーカー使ってるとやっぱりストレス溜まるところあるじゃない。さっきの、リストで言われても!みたいな。それはディスプレイに欲求がやっぱ揺り戻すから、スマートディスプレイは早々に来て、日本ですぐ発売になると思います。
あとは身につける360度カメラは、割と今年くるんじゃないかなと思いましたけどね。それを何で見るかというとVRで見る。VRはもうスマホでもなくて、スタンドアロンのヘッドセットになってきてるから。
【綿谷】:360度カメラで撮って、一般の人は何に使うのかなって。
【太田】:今SNSで中継するのってだいぶ浸透してきてるじゃない。だからそれを360度中継するんじゃないかな。
【綿谷】:でも、後ろまでいる?って話にならない?
【太田】:今の自分の場所を見せたいとか。
【あやの】:あとこういう座談会型式とか。
【綿谷】:なるほど。確かにこれはありだね。うん。
【あやの】:お気に入りの人だけ見たいとか。アイドルの配信とか、360度を見てる方もその場にいける。
【綿谷】:ライブとかは分かるけど、一般化するかなあとか思って。
【あやの】:コンテンツがまだないよね。
【すずまり】:特に女性はよほど見たいものがないとわざわざゴーグルつけて見ないと思う。すげーイケメンで筋肉質な人がいるとかなら違うかな(笑)。
【太田】:JAPAN TECHで、VRだけど香りがするっていうのがあったけど、VRはよりいろんな感覚がリアルに感じるように進化するんじゃないかな。それこそCerevoが出してた、歩いた触感みたいなやつとか。触感のインターフェイスは、VRとセットでいろいろ出てくる。それってもうビデオとかといっしょで、アダルトのやつってすごい進化が早いじゃないですか(笑)。 VRはそっち系ですごい進化するんじゃないかなって思う。
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【すずまり】:触感系と臭い系は全部アダルトに集約されていって……その辺は我々の知らないところでどんどん進化するんだろうね。
【太田】:あと、いままでのVRって個人でしか楽しめないじゃない?共有ができないから普及しないというか。ひとりでしか楽しめない。共有するっていうのは今年のテーマなんですよ。もうYouTubeが、VRの中でシェアできる、一緒にYouTubeの同じコンテンツを見られるというのをやるし、VRのヘッドマウントディスプレイ作ってるOculus社の親会社がFacebookだけど、Facebookも出してるんです、そういうの。アバターとして一緒にその場所に行って、パーティとかして、VRで一緒に体験できるっていうやつ。
【あやの】:セカンドライフみたいな?
【一同】:なつかしい!
【太田】:そう。セカンドライフのVR版みたいなもの。共有がどんどんできるようになってくると、もっと普及するのかなと思います。去年くらいからずっと言われてるんですが。ひとりで見るだけだと長時間は飽きちゃうし。でも一緒にみるとか、楽しむとか、空間をシェアするみたいなのがバーチャルでできるようになってくるのがたぶん今年。ハードウェアが高価だとなかなか難しいけど、最近のヘッドマウントディスプレイの中には、ある程度空間を動いたりできるようなことがスタンドアロンででてきて、しかも価格もそんな高くないものも出てきた。おそらくスマホを買うより安い金額で買えるとなると、普及するだろうと。
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【あやの】:そしたらコンテンツは日本の出番かもしれませんね!
【太田】:私もそう思うんですよ。日本のコンテンツメーカーとかが結構活躍できる。ゲーセンに行く意味っていうのは、みんなで遊べるっていうのがあるわけ。ただし5分くらいしか共有できない。でもそれが家で、スマホもいらなくて、スタンドアロンで安くできたら、もっと広がるんじゃないかと思う。参加したり中継したり、みんなと手軽にシェアしたりする感じになってきたら、たぶんもうちょっと普及すると思うんですけどね。
【すずまり】:でもまだまだVRはゲーマーのためのものってイメージあるなぁ。
【太田】:今のところはね。そうだよね
【あやの】:あとは介護用とか外に出歩けない人向けにVRがもうちょっと使えるといいかな。これが欲しいあれが欲しいっていうのをベッドの上から頼むとか。
【太田】:「それそれそれ!そのトマト買って!」とかね。
【あやの】:スリープテックは流行しますか。
【すずまり】:睡眠はかなり注目を集めてきてるし、はやって欲しいなって気はするけど。ただ睡眠系は機械化するのが難しい。眠れないっていう状況自体が、病的なものなのかストレスなのか、それこそ単に寝不足なのか人によって違うから、単にあるものを使ったからハイ眠れました!みたいなそういうことが起こりにくい。それこそ未病じゃないけど、そうならないようにするための予防みたいなライフスタイルをもうちょっとよくする的な方向もないとなかなか難しいと思う。来年行ったとき、スリープテックゾーンにもうちょっと具体的な、その発想はなかった!みたいなものがあると嬉しい。
【あやの】:眠れないことが多いから、スマホ触ってても眠れるようになりたーい!
【すずまり】:こら(笑)。
【太田】:まあそんな感じでCESはオールマイティにカバーされてるよね。
【すずまり】:人によって見るものが全然違いますもんねぇ。当然どこにフォーカスしてるかで感想も違ってくるし。この座談会も、来年はもっとテーマを絞り込んでいったほうがいいかなって思っているところです。なんせ会場間をシャトルバスが走るほど広いので……。
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