スマートスピーカーにはディスプレイが必要だった!
【太田】:スマートホームの文脈でいうと、ディスプレイ!スマートディスプレイ。LenovoとかLGも出したし、Android ThingsってIoT向けのAndroidのOSを積んだスマートスピーカーにディスプレイがついたみたいなやつとか。
【あやの】:話しかけられるの?
【太田】:写真立てみたいなやつがあって、そこに「Hey Google 今日の天気は?」って話しかけると、今なら音声で返すところを、ディスプレイに表示するのね。やっぱり音声だけだと不自由なんだよね(苦笑)。たとえば「近所のラーメン屋」って言うと、Google Homeが「何件みつかりました」って順番に読み上げてくれるんだけど、読み上げられても耳から頭に入ってこないわけよ!(笑)

それがディスプレイにリストで出てきたら、具体的にココって押したり、行きたい店があったら「**に行きたい」って言ったり。そのあと今度は地図で表示されるとか、基本のインターフェイスは会話とタッチなんだけど、タッチはあくまでも補助的なもの。そんな感じでやっぱりディスプレイあったほうがいいよねっていう流れになってるかな。
【すずまり】:でもそれタブレットとどう違うの?(笑)
【太田】:私もそれは思った。でもスマートフォンのGoogleアシスタントは、基本タッチ操作することを前提にやってるけど、こちらはあくまでも音声がメイン。見た方がいいときはディスプレイにも出すしタッチもできるけど、基本的なインターフェイスは声でやるっていうことみたい。まあいずれにせよ結果的に「やっぱりディスプレイもあったほうが便利だよな!」ってことかな。
綿谷が見たCES~クレジットカードも変わっていく
【すずまり】:太田さんと同じく6年目の綿谷さんはいかがですか。綿谷さんの専門分野って金融系だと思うんですけど、CESでは何を中心にいつも見てるんですか?

【綿谷】:私はね、結構ぼんやりっていうとおかしいけど、全体を見てるかな。金融関係がメインだから、CESでは特にこれを見るっていうのはないんですよ。自分の興味に従って、たとえばスマートホームがどういう風になっていくのかなって、ざっと見てる。
【太田】:今年は書き換え可能なクレジットカードが綿谷さんのメインだったんじゃない?
【あやの】:どこにあったんですか?
【綿谷】:South Hallの2階。結構大きく出してたよ。しかもカンファレンスの一番最初。ダイナミクスっていう米国の会社の製品で、要はクレジットカードなんですけど、ディスプレイがあって、通信の機能を持ってて、それがプリペイドになったり、今なら何パーセントオフとかクーポンの情報を送ったりできる。

【太田】:私が疑問なのは、そこまでやるならなんでカードの形をしてる必要があるんだ!ってことなんだけど。
【綿谷】:それがあるのよ!従来の決済のシステムを変えなくて済むように。カードだったらお店がそのまま使えるでしょ。
【あやの】:スマホと連携じゃなくて?
【綿谷】:それ自体でできるの。
【あやの】:そしたら1枚でいいですね。ポイントカードとかもまとめられるし。
【すずまり】:でも怖くて落とせない!
【綿谷】:落としても通信で繋がってるからデータは消せるんです。
【一同】:あーなるほど。
【綿谷】:普通のクレジットカードだったら5年で1回とか変えなきゃいけないけど、中身を随時変えられるので取り替えも不要。
【太田】:使ってるうちにボロボロになっていくじゃん?
【綿谷】:まあそうだけど(笑)。 今回はそれと、あとは三井住友カードさんが2018年にセキュアなクレジットカードを出すんですよ。
【あやの】:それも書き換え可能なの?
【綿谷】:16桁のカード番号のうち、真ん中の桁が表示されてなくて、暗証番号を別途押すことで表示されるというカード。そんなカード今までCESで出てなかったんだけど、そういうのも今後は出てくるのかと。今回電子決済のカンファレンスとかもやってたし。

【太田】:やっぱり、綿谷さんが一番俯瞰して見てるかもね。1個1個の製品を追いかけるよりはトレンドを見てる。
【綿谷】:なんとなく全体的にだけど。
【すずまり】:一番プレッシャーなさそう!