
こんなに小さいカメラなのに、有効画素数約1530万画素の高画質な撮影が可能。そして水深10mの防水機能に加え、2mの高さからの落下や200kgftの荷重にも耐える堅牢性を備えていると言います。筆者の趣味はスキューバーダイビングと山登り。どちらにもピッタリな『RX0』と一緒に出掛けたくなり、お借りすることにしました。
まず向かったのは沖縄の離島の石垣島。「この小さなカメラで石垣の海はどんな風に撮影できるんだろう?」。興味津々で絶景ポイントのビーチで撮影してみました。レンズは広角ZEISS Tessar T*24mmで、F値はF4(固定)。レンズ周辺のゆがみが少ない設計なので、画面のすみずみまで高解像度で鮮明な色合いです。


撮影モードは「MENU」で操作。画面にどのような撮影ができるか説明が表示されるので、とてもわかりやすい。海中以外はほぼほぼ「プログラムオート」で撮影しました。カメラが自動的に最適なモードを選んでくれるので、夕景もシャッターを押すだけで印象深い写真に。




ビーチの撮影をした翌日は、いよいよスキューバーダイビングで、『RX0』と一緒に海の中へ。珊瑚や小魚を何枚も撮影。沖縄に多い大型のコウイカ(コブシメ)が優雅に泳ぐシーンは、ハイビジョンテレビと同じ16対9のアスペクト比(縦横比)で撮影したのでダイナミックな印象になりました。普段はあまり撮影しない動画にも挑戦し、クマノミのかわいい姿をしっかり記録。


クマノミたちが泳ぐ様子を動画で撮影。最後にフラついてしまい、見苦しくなったことをお詫びします。
これらの海の写真や動画は、水深約100mまで可能な『RX0』専用のハウジング『MPK-HSR1』を装着して撮影。ハウジングには『RX0』がピッタリ収まり、ボタンも大きめだったので、画面表示も見やすく、約435gとズッシリとした重さで、手ぶれ機能がなくても、海の中で安定感がありました。『RX0』単体でも水深10mの防水機能があるので、シュノーケーリングで大活躍できそうです。



海の次は山ということで、神奈川県の丹沢山系の人気スポット、鍋割山に出掛けました。木々の微妙な色の違いが忠実に再現されて、山の心地よい様子が写真から伝わってきます。頂上では富士山を撮影。連なる山々や、流れる雲の様子など、躍動感ある1枚になったと思います。




撮影していると、「えっ、それカメラなんですか?」と、周囲の人によく驚かれました。そりゃそうでしょう、この小ささですから。でもカメラがこれほどコンパクトだと、登山中でもポケットからサッと取り出せるので、撮影が実に手軽。万が一、落としても丈夫なので安心できました。
『RX0』ではスーパースローモーションや最高約16コマ/秒の高速連写もできます。電波式のワイヤレスレシーバーを接続すれば、最大15台を使ってのリモートレリーズ撮影も可能。このようなマルチな撮影が、この小型のカメラでできるとはホント驚き。高度な技術が凝縮されていることを感じます。その分、価格は7万9880円(税別、執筆時点)とややお高めですが、外出時のお供として、日々の記録を美しく残せるのであればアリかも。みなさんにもこの手軽さと、画像の美しさをぜひ感じて欲しいと思います。
ソニー『Cyber-shot DSC-RX0』
https://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX0/

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