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【木暮祐一のモバイルウォッチ】第83回 iPhoneが水没・全損に! 修理までの道のりは大変だった……

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水没時に壊れやすい部分などを、実際の水没機を事例に説明してくださったiPhoneDoctor青森店の川口氏
  • 水没時に壊れやすい部分などを、実際の水没機を事例に説明してくださったiPhoneDoctor青森店の川口氏
  • まずは最寄の非正規iPhone修理店「iPhoneDoctor青森店」に駆け込んでみた
  • 他の水没事例写真をiPadで見せてもらう。右上のコネクタ部分が焦げているのが分かる
  • アップルウェブサイトのサポートによれば、今回のようなケースは当然保証対象外修理に当たるのだが、交換になった場合(最高修理額と考える)、31,800円で済むようだ
  • 当該端末のシリアル番号を入力すると、クイック見積が表示された。確かに31,800円+消費税、送料、手数料で済むようだ
  • 水没させてしまった端末のシリアル番号を入力したところ、修理費用が72,800円に跳ね上がってしまった。ウェブからのサポートはここで断念
  • 木暮祐一氏。青森公立大学 准教授/博士(工学)、モバイル研究家として活躍し、モバイル学会の副会長も務める。1000台を超える携帯コレクションを保有
■最後の頼みの綱、Apple正規サービスプロバイダ

 青森県で唯一のApple正規サービスプロバイダは、青森県弘前市の「コジマ×ビックカメラ 弘前ヒロロ店」内にある。青森市内から車を走らせて1時間少々かかる。あらかじめ電話で状況を話し、修理の予約を行う。

 修理持ち込みにあたり、再生品への交換が伴うと考えられるということで、あらかじめiCloudにログインし、「iPhoneを探す」機能から、水没端末のアカウントの切り離しをしておく必要がある。こうした作業の後、予約時間にApple正規サービスプロバイダに到着した。

 担当者がPCに水没端末をつなぎ、動作確認等を行う。当然、起動もしなければ、端末のシリアルを読み出すことも不可。さらにはバッテリーが加熱してくる危険な状況に苦笑いだった。その後、端末は店舗奥の修理ブースに持ち込まれ、端末そのものが分解開封されていた。おそらく、非正規部品等での修理などがなされていないことのチェックと思われる。

 そうした検品ののち、全損ということで即時に再生品端末と交換ということになった。再生品といっても外装は完全な新品で、保護フィルムが貼られた状態である。アップルウェブサイトにあった見積りどおり、31,800円+消費税で端末を交換してくれるそうだ。修理窓口では、水没端末から交換品へシリアル番号が変更になったことなどの処理を業務用のPCから入力して終了。

 本来であれば、ここで交換品(再生品端末)の動作確認を行うことになっている。隣の窓口で同様に端末交換してもらったユーザーがいたが、まずSIMカードを挿入し、端末のアクティベーションを行う。そして、窓口担当者が軽快な口調で交換端末に不具合がないかをユーザーに確認してもらっていく。

 まず、「ボイスメモ」アプリを起動し、担当者が自分の声を録音。そして再生してみることで、マイクとスピーカーに異常が無いことを確認。続いてアップルの修理確認専用フリーダイヤルに電話発信し、通話接続できることの確認と、照度センサーの動作確認を見せる。

 そしてSafariを起動し、Googleのページを表示させることでインターネット接続にも支障が無いことを確認する。こうした一連の動作確認を行い、受取の署名をして完了となる。
《木暮祐一》
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