富士通は8日、ストレージシステム「ETERNUS(エターナス)」ブランドの製品について、日本、アジア・オセアニア地域、米州に加えて、あらたに欧州での販売を開始するとともに、グローバル展開を本格化する方針を発表した。 グローバル展開に向けた第一弾としては、エントリーシステム向けのディスクアレイ「ETERNUS DX60」「ETERNUS DX80」を全世界で販売開始する。また、テープライブラリの製品名称は「ETERNUS LTシリーズ」に統一するとともに、今後はオープンシステム向けの仮想テープ装置「ETERNUS CS」を日本も含め全世界で提供する。 ETERNUS DX60、DX80は高い拡張性と信頼性、処理能力を備えたエントリーディスクアレイ。「ETERNUS DX80」は最大120テラバイトのデータを格納可能。サーバとの接続インターフェイスには、4Gbpsファイバーチャンネル(FC)インターフェイスに加えて、高速な8Gbps FCインターフェイスもサポートする(最大4ポート備え、最大128台のサーバと接続)。SASディスクドライブと、ニアラインSASディスクドライブの両方をサポートし、同一筐体内に混在搭載が可能。また、今後はSSD(Solid State Drive)のサポートも予定している。 両モデルとも、高速なデータのバックアップとリストアを実現するアドバンスト・コピー機能、機密情報への不正アクセスを防ぐデータ暗号化機能、アクセスしていないディスクの回転を停止するエコモードなどを搭載する。停電時のデータ保護としては、コントローラー上のキャッシュメモリのデータを、フラッシュメモリに書き込む機能を備えており、さらに、停電時の電力供給としてあらたに電気二重層コンデンサを採用することで、復電時に短い時間で充電ができ、キュッシュメモリを迅速に利用できるようにした。また、ディスクとキャッシュ上のデータにチェックコードを設けることで、データが誤って書かれることを防ぐデータ・ブロック・ガードや、ディスク故障の予兆を監視して、事前に正常なディスクへデータを複製するリダンダント・コピーなども受け継いでいる。販売価格(税別)はETERNUS DX60が82万9,000円より、ETERNUS DX80が254万1,000円より。
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