シャープは、高齢者の見守り機能を新たに搭載したデジタルコードレス電話機「JD-AT82CL/CW/CE」の3機種の発売を発表した。 シャープのデジタルコードレス電話機には、かねてから詐欺電話や迷惑電話の対策として、「自動聞いてから応答」や「あんしんLED」といった7つの詐欺対策強化機能を搭載していたが、同製品では、迷惑電話対策として「声かけコール」という新機能、そして新コンセプトとして高齢者を見守るための機能を追加している。 「声かけコール」は、年金支給日前後の電話や未登録者から度重なる電話があったときに、電話機から「年金支給日を狙った詐欺に気をつけて下さいね」といった迷惑電話に対する注意メッセージが流れるというもの。 見守り機能で象徴的なのが、「見守りモーニングコール」で、予め設定した時間に毎日呼出音が鳴り、電話に出ると自動で音声が再生され、日付や季節に合わせた話題が流される。 仮にこの電話に出なかった時には、あらかじめ登録していた家族などの電話番号に自動で電話をかけ、利用者が電話に出なかった旨を伝える。 また、「緊急呼出ボタン」(セットまたは別売り)と連動しており、ボタンを押せばワンタッチで家族などに連絡し、自動音声で安否確認をうながす。 例えば、近所の人や宅配業者、介護事業者などが訪問した際に利用者が倒れていたりした場合など、家族の連絡先がわからない状況でも、同機を使えば、迅速な連絡が可能になる。 他にも「緊急呼出ボタン」を浴室の脱衣所やトイレ、寝室などに設置しておけば、急に具合が悪くなった時に利用者自身で家族などに“緊急事態”を伝えることもできるだろう。 ただし、無線で親機と通信する方式なので、設置場所によっては電波が届かなかったり、呼び出しが確実に動作しないこともあるので、設置の際には要注意。 「JD-AT82CL」は親機及び子機1台、「JD-AT82CW」は親機及び子機2台、「JD-AT82CE」は親機及び子機1台+緊急呼出ボタン1台というセット構成で、価格はオープン、5月18日からの発売となる。