京浜急行電鉄(京急電鉄)は24日、緊急時にタブレットを用いた多言語でのアナウンスや、スマートフォン等への文字情報の送信を行う「おもてなしガイドアナウンス放送アプリ」の実証実験を28日より開始すると発表した。 今回の実証実験では、京急電鉄とヤマハが共同で実証実験中である多言語案内が可能なシステム「おもてなしガイド」の機能を活用し、タブレットを介して多言語での案内放送を行う。 すでに行先案内表示等の通常の案内では多言語表示対応も進んでいるが、今回の実証実験では、運転見合わせや列車の遅延といった緊急時の案内の多言語対応を強化することを目的としている。 あらかじめ登録している緊急時を想定した定型文の他、一部の文章に選択式を導入した文章で遅延・トラブルの内容・影響について、タブレットを使って音声案内を行う。多言語案内放送は「日本語」「英語」「中国語」「韓国語」の4言語に対応。駅構内への放送は駅の放送機器を利用して行う。 また、スマートフォン等に「おもてなしガイドアプリ」をインストールしておけば、連動して文字情報での情報配信も同時に行われる。例えば英語で案内を放送中にアプリを使用すると、中国語や韓国語など放送以外の言語でも内容を確認することができる。 実証実験の期間は11月28日から2017年3月31日まで。対象駅は品川駅、羽田空港国際線ターミナル駅。 京急電鉄では、これまでにも横須賀中央駅で日本語の駅構内自動放送の内容をアプリ上で多言語表示する実証実験や、「BLUE SKY TRAIN」(2100系)における日本語の車内自動放送の内容をアプリ上で多言語表示する実証実験などを行ってきており、今回が多言語対応に対する取り組みの第三弾となる。