富士通、パナソニック、日本政策投資銀行(DBJ)は23日、富士通とパナソニックが共同出資で設立することを協議しているシステムLSIの設計・開発などを手掛けるファブレス形態の統合新会社について、DBJが出資並びに融資することで合意した。 富士通とパナソニックは2月7日に、事業統合を発表。出融資についてDBJに打診していた。 富士通は100%子会社である富士通セミコンダクターが営むシステムLSI事業および関連知的財産を、またパナソニックは自らが営むシステムLSI事業および関連知的財産を、それぞれ新会社へ拠出して事業統合を行い、対価としてそれぞれ新会社の株式を得ることを検討していた。 DBJは新会社に最大200億円を出資し、また併せて最大100億円の融資枠を設定することで合意した。事業統合時に、富士通、パナソニック、DBJの新会社に対する議決権比率はそれぞれ40%、20%、40%となる見込み。 事業統合および新会社設立は、2014年度第3四半期の予定。新会社は年間売上約1,500億円、従業員数約3,000名となる。社長は京セラの代表取締役社長・CEOなどを務めた西口泰夫氏が就任する。