富士通研究所は4月8日、さまざまな通信環境に適用可能なデータ転送高速化技術を開発したことを発表した。ソフトだけで転送速度を最大10倍高速化でき、クラウドサービスやモバイルアプリケーションなどでも活用できるという。2014年度中の実用化を目指す。 今回同社では、ネットワーク上を流れるデータのなかで統計的に出現頻度の高いデータだけを選択し、優先的に保存する省メモリ化技術を開発。重複除去性能を維持したまま、出現頻度の低いデータがストレージに保存されることを低減できる。社内実験では、モバイル端末側のストレージに保存する重複データ量を最大約80%削減できたとのこと。 同時に、圧縮処理のCPU利用率を、最大で従来の約4分の1に削減する、データ圧縮技術を開発。データ内に繰り返し出現するデータパターンを探索する際に、パターンが見つからないときは、まばらな間隔で探索を行い、パターンが見つかったときには、その前後のデータを細かく探索することで、圧縮処理時間を大幅短縮した。 さらに、送信データサイズ、ネットワークの利用可能な帯域、端末のCPU性能などの情報を定期的に収集することで高速化効果を予測し、その結果から重複除去や圧縮処理の実施有無を判定する技術を開発した。これらにより、モバイル端末でも実効データ転送速度を向上できるとのこと。
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