NTTドコモ、日本電気(NEC)、富士通、NECソフトウェア東北、東北大学、東京大学は2日、大規模災害時における通信混雑の緩和技術について、実証実験を開始した。東北大学構内(仙台市)と横須賀リサーチパーク内(神奈川県横須賀市)にあるテスト環境を仮想化し連携する。 この技術は、災害等に通信混雑が発生した際、余力のある離れた地域の通信設備を、最大限に活用することで、効率的に通信混雑を緩和するもの。離れた2つの地域の通信設備を、SDNで仮想化し連携することにより、通信が混雑している地域の通信処理能力を増強可能とする。数十万人規模のサービス提供を想定しており、このような実証実験を行うのは世界で初だという。 最終的な実験結果は2014年3月末までに総務省へ報告する予定。また、本実験に関するこれまでの検討結果について、「CEATEC JAPAN 2013」展示会併催の、電子情報通信学会主催のIEICE東京支部シンポジウムにて3日に発表される予定。