国際航業、東北大学、エンルート、工学院大学、フィールドプロは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の「NEDOプロジェクト」において、長崎県の雲仙普賢岳・水無川1号砂防堰堤左岸(長崎県島原市白谷町地先)でマルチローター機を活用した土石流災害予測シミュレーションの実証実験を実施したことを発表した。 実証実験は11月24日に国土交通省協力のもとに実施され、プロジェクト自体は、2017年度まで同省と連携しながら実用化を目指していくものとなっている。 雲仙普賢岳の土砂サンプリングデバイスをマルチローター機(ドローン)で運搬し、土砂採取を行いデータを収集する。複数個所で採取した土砂の粒度を分析することで、土石流災害をシミュレーションで「見える化」し、予測を可能とする。 火山周辺で人が立ち入れない区域においてもデータの取得ができ、そのデータを元に災害シミュレーションが行えるため、土石流災害の防災や減災などでの実用化が期待できる。