京都教育大学は28日、プライベートクラウドシステムを富士通のデータセンターに構築することを決定したことを公表した。同大学では、事業継続計画(BCP)対策および学生へのサービス向上として、2013年までに全基幹システムのクラウド移行を計画している。 同大学では第一弾として、メールシステム、ファイルシステム、ホームページサーバを移行し、東日本にあるデータセンターにおいて24時間365日稼働させる。これにより、災害時の連絡手段を確保し、法定停電の影響を受けず就職活動で使用するメールを常時使用できるなど、運用面の向上を目指す。運用開始は2011年9月より。 従来京都教育大学では、教育研究用、教務、法人などサーバ60台による全システムを、すべて大学内で管理していた。その後、基幹システムのプライベートクラウドへの移管を検討し、まず2010年2月に、メールシステム、ファイルシステムなどの一部の基幹システムのサーバを仮想化し15台を5台に集約。さらなる効率化に向け1年間仮想環境における運用を評価し、今回の移行を計画した。 プライベートクラウドの基盤には、2010年2月の仮想化から使用している富士通製UNIXサーバ「SPARC Enterprise T5140」3台とストレージシステム「ETERNUS NR1000 F2050」1台、PCサーバ「PRIMERGY」が採用されている。また、東日本にあるデータセンターに移管したサーバのデータバックアップを大学内のサーバに保存し、ディザスタリカバリー構成とすることで事業継続対策を強化した。大学とデータセンター間のネットワークには、学術情報ネットワーク専用線「SINET4(サイネット・フォー)」を利用している。なお、SINETと富士通データセンター内のサーバを接続することは、初めての試みとのこと。
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