日本ヒューレット・パッカードおよび野村総合研究所は2日、ID連携ソリューションの販売を開始した。 日本HPは、国内最大級シェアを持つWebシングルサインオン・ソリューション「HP IceWall SSO」を1997年より提供しており、今回NRIが提供するOpenIDをベースとした商用アイデンティティ管理ソリューション「Uni-ID(ユニアイディー)」と連携することで、よりセキュリティ性が高くかつシンプルなID連携を実現した。 「HP IceWall SSO」は、シングルサインオンにより、一度の認証で複数のWebアプリケーションへのログインを実現し、さらにセキュリティと「アクセスコントロールの4A(Authentication:認証、Authorization:認可、Auditing:監査証跡、Administration:管理)」の統合を実現する、日本で開発されたWebシングルサインオン製品。「Uni-ID」は企業は既存のWebアプリケーションに大幅な改修を行うことなく、OpenID 2.0など現在急速に普及が進むID連携仕様に対応した次世代Webサービス基盤を構築できるソリューション。 SAML等従来のID連携システムを導入する場合、連携を行う各企業は認証システムと認証連携システムを導入する必要があった。一方OpenIDは、サービス提供側同士の事前の取り決めが不要なため導入障壁が低いという特長から、連携先での投資が抑えられ、ユーザー情報のやりとりについても、同意に基づく属性連携が行われるなど自由度が高く、これまでコンシューマー向け(BtoC)サービスを中心に活用されてきた。今回「HP IceWall SSO」と「Uni-ID」の連携により、高度なセキュリティが要求されるBtoB(SaaS/ASP事業者とサービス利用企業間、グループ企業間などのエンタープライズ領域)においてもOpenIDが適用可能となる。また、企業システムにOpenIDを活用することで、連携先システムの改修の手間をかけずに、低コストで柔軟かつ機動力の高いID連携基盤構築を実現し、安心した運用ができる見込みだ。