そして、ITプロバイダがユーザー企業などに商品やサービスを提供する販路、手法について、ホスティング、クラウド、SaaSなどの拡大傾向が続くとした。ネットアップでは、このようなクラウド時代にどのような市場ポジションを目指すべきかを考え、「Suplier of Choice」をキーワードとしてあげた。これは、1800年代の米国のゴールドラッシュのとき、ジーンズメーカーのリーバイスは、金脈を追わずテント、シャベル、ジーンズを提供することで成功したことを引き合いに出し、ネットアップもクラウドそのもののビジネスではなく、自社の強みであるストレージ製品をクラウドのインフラとして最適なものとして提供していくと述べた。
たとえば、クラウドサービスのうち、IaaS(Infrastructure as a Service)では各国の通信事業者に、PaaS(Platform as a Service)ではSAPやOracleといった企業へストレージを供給し、SaaS(Software as a Service)ではYahoo! メールのためのストレージでの採用実績などを披露した。また、Picasのストレージにもネットアップの製品が採用されており、ソニー PSPのゲーム配信用に同社のストレージを提案しているとも述べた。