大和総研ビジネス・イノベーション(DIR-BI)は9日、シンクライアントのセンターサービス事業化にあたり、ソリトンシステムズが2008年秋に発表したICカードによるPCセキュリティシステム「SmartOn ID TSオプションV1.0」を採用することを決定したと発表した。 シンクライアントによる仮想デスクトップ環境では、データの外部持ち出しを制限できるなど通常のPCより高いセキュリティ対策が可能だが、一方で、利用者の特定にID、パスワードを利用することが一般的であり、「なりすまし」等の不正利用に対しては、二重認証等の対策が別途必要となる。「SmartOn ID」は、社員証・職員証や、入退室管理システムなどですでに利用しているICカードを、そのままPCセキュリティ対策に利用できる、不正アクセス防止システム。FeliCa、Mifareチップ搭載のICカード、FeliCaチップ搭載の携帯電話、iKey1000(USBキー)が利用可能だ。TSオプションはTSクライアント発行機能を持つマネージャーへの追加プログラムとなる。 DIR-BIとソリトンは、2009年春を目処に、スタンダードセキュリティソリューションとして「SmartOn ID」を採用したシンクライアントサービス「DIR-BIシンクライアントセンター(仮称)」の提供を計画している。両社はデスクトップ仮想化サービスにおいて技術提携し、利用者への提案や導入支援を共同にて実施していくとのことで、同サービスでは、シンクライアント環境の提供に加え、運用やライセンス管理も含めた「デスクトップ・アズ・ア・サービス(DaaS)」としてのビジネスモデルを目指している。DIR-BIは、「DIR-BI シンクライアントセンター(仮称)」の商用化にあたり、ソリトンが提供する「SmartOn ID」を同社のグローバルコンピテンシーセンター(先進技術検証センター)に導入、検証を実施中だ。また、現在、同社内のPC1,000台をシンクライアント環境に移行し、同社が開発したシンクライアント管理支援ツールを用いて、「SmartOn ID」との連携、統合を含めた運用試験を行う予定とのこと。
【Interop 2013 Vol.54】ソリトンシステムズ、iPhoneで撮影した映像を劣化させずに中継する「スマートテレキャスター」 2013年6月14日 ソリトンシステムズはInteropの会場で、「スマートテレキャス…