米VMware(ヴイエムウェア)は現地時間3日、オープンソースの仮想デスクトップクライアント「VMware View Open Client」を発表した。
「VMware View Open Client」を使うことで、誰でも仮想デスクトップソリューション「VMware View」のためのデバイス最適化が容易になるほか、ローコストのデスクトップソリューションが提供可能となる。パートナ企業はパーソナライズした仮想デスクトップをユーザに提供するためにVMware Viewのソースコードを使って製品を最適化できるようになる。また、このソースコードにより、数千の仮想デスクトップのプロビジョニングと管理を安全かつ低コストで実行できるようにする製品の開発が促進されるとしている。さらに「VMware View Open Client」により、VMware Viewのソースコードをカスタマイズし最適化することが可能になる。
同社では今回の発表をVMwareのvClientが地位を築くための重要なステップとして位置付けているとのこと。「我々は、最適なソリューションを開発するために、市場を前進させるには、さまざまな協力体制を作らなければならないと感じている。今回VMware View Open Clientのソースコードを共有することで、より簡単に最高の仮想デスクトップソリューションを作るために、各ベンダーはデバイスを最適化できるようになった」と副社長兼デスクトップ事業部長のJocelyn Goldfein氏はコメントを寄せている。調査会社の米Gartner(ガートナー)によれば、2013年までに約5000万のホスト型仮想デスクトップのユーザライセンスが購入されるとのこと。そのうち使用されるデバイスの40%がシンクライアントとなる見込みだ。
VMware View Open ClientはGNUライセンス(LGPL v 2.1) のもとで利用可能、SSLを使ったトンネリング、RSA SecurIDによる認証などに対応する。VMware View Open ClientはGoogle Codeから誰でも入手可能だ。
《冨岡晶》