

360度撮影が楽しめるリコー360度カメラ「シータ」
リコーは360度カメラのシータを大きなブースで展開していた。シータ本体にはディスプレイを搭載せず、スマホやタブレットとWi-Fiでリンクすることで、スマホディスプレイで撮影画像をプレビューし、スマホからリモート撮影することができる。シータ本体は撮影ユニットで、スマホやタブレットと対で実用的に使うことができるのだ。まあ、本体にもシャッターは搭載しているので単体撮影はできるが映像のプレビューはできない。


そのボディは薄く、持ち運びやすい。ボディの両面にレンズがあるのだが、それぞれが180度の角度をカバーして撮影し、撮影後に2つをあわせて360度映像をつくるという。現在、4K映像を撮影できるモデル「V」とフルHD解像度を撮影できるモデル「SC」があり、Vはやや高く5万円程度、「SC」は2万円程度で購入できる。



音響に関して、上部に2つ、片面に1つずつで4つのマイクを搭載し、360度の音を捉えることができるのもナイス。今回はVRゴーグルで撮影映像を見られる展示もあった。撮影映像をVRゴーグルで見ると、臨場感があっていい。また、360度音声を楽しめる展示もあった。

シータは360度の周囲の映像と音をそのまま収録できるので、海外旅行に行って撮影すると、後で見たときに周囲の雰囲気を思い出せて楽しそうだ。また、自分の部屋を今年の記念として撮影しておくのも面白いかも知れない。10年、20年経ってみると、そういえばこんな感じだったなあと感慨深く思い出せることだろう。
撮影映像はスマホやタブレットでタッチ操作で回転させたり、さまざまな表示ができる。また、そこから四角形の画像を切り出すこともでき、SNSなどに投稿しやすい。現在のようにスマホやタブレットもプロセッサの処理速度が上がってくると、360度映像もごく普通に扱えるという印象だ。




