九州工業大学 佐藤研究室は、幕張メッセで10日まで開催されている「CEATEC JAPAN 2015」にて、VHF帯を利用した非接触体動・呼吸・心拍センサの展示を行った。高齢者などの見守りシステムや、居眠り運転防止システムなどへの応用を可能としている。 電波を利用した小型のセンサにより、最大1mの範囲を対象として体動・呼吸・心拍を検知する。200MHzのVHF帯を利用した非接触センサは、他のドプラー方式によるものと比較して反射等に強く、センサ自体も超低コストで製造できるという特徴を持つ。 非接触センサを採用した見守りシステムは、カメラを利用する方式と比べて対象者がプライバシーなどの抵抗感を抱きにくいというメリットがあり、生体情報など多くの正確な情報を取得することを可能としている。 他の高周波域レーダなどを利用した非接触センサと比較すると、測定距離が短いというデメリットはあるが、検知能力やコスト面で優れており、すでに実用、製品化に向けた関連特許の整備も終えている状況だという。 本技術を採用した製品の発表が年末から来年にかけて複数、控えており、今後注目される見守り技術になりそうだ。