上海のネットワーク/コニュニケーション端末メーカー「PHICOMM(フィコム)」がMobile Asia Expoに出展するブースで最新の4G LTE対応端末を一堂に並べていた。 同社は中国国内に5つのR&D拠点を構えるほか、ドイツとアメリカにも拠点を持つ従業員4,000人規模のメーカー。うち2,200人がR&Dに携わっており、事業領域はモバイル端末からSOHOネットワーク、エンタープライズネットワーク、ICTからクラウドまで幅広くまたがっている。 モバイル端末はスマートフォンを、中国とシンガポール、ロシア、ブラジル、ドイツなど国々のローカルオペレーターを通じて展開している。中国ではチャイナモバイル、チャイナユニコムが同社のLTE対応スマートフォンを扱っており、端末自体はTDD/FDDの両方式をカバーしているものが多い。 例えば最新モデルの「E551Lw」はTD-LTE/FDD-LTE/WCDMA/GSMの4つの方式をサポート。OSはAndroid 4.4を搭載するほか、プロセッサーにはクアルコムの1.2GHzクアッドコア「MSM8916」が採用されているのが特徴。8MPのカメラユニット搭載やBluetooth4.0対応などトレンドもしっかり押さえている。 上位機種のP660はTD-LTE/FDD-LTE/WCDMA/TD-SCDMA/GSMに対応する5モード仕様。OSにはAndroid 4.4を、プロセッサーにはクアルコムの1.4GHzクアッドコア「MSM8928」を搭載している。ディスプレイは5インチのフルHD IPS液晶として、8MPのメインカメラも乗せている。 本機は中国で来月に発売が予定されているという。価格については1,300元(23,400円前後)と、1,000元台のエントリー価格帯ながら、ミニマルな本体デザインとシンプルなUI、薄型・軽量設計による可搬性の高さなどしっかりと高級モデルに劣らない質感を持たせている。 今後もコストパフォーマンスの高いLTE対応端末を開発しながら、グローバル展開を押し進めていくことが、同社のモバイル端末のビジネス戦略における中核であると同社セールスマネージャーのAlex Li氏は語ってくれた。
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