NTTドコモは15日、IoT機器から取得した情報を、「LPWA(Low Power Wide Area)」通信で集約し、低カテゴリLTE通信でクラウドへ送信することを可能とする「LPWA対応IoTゲートウェイ機器」を開発し、実証実験を開始したことを発表した。 IoT機器を省電力かつ低コストでネットワーク接続する「LPWA」は、スマートメーターや農業、交通などの各種インフラの構築に欠かせないものとして、昨今大きく注目されている。 LPWA通信の市場では、既に複数の規格が提唱されており、NTTドコモでは各規格のLPWA通信に対応したIoTゲートウェイの開発を視野に入れている。今回の実証実験では、そうした情勢を鑑みつつ、低カテゴリLTE通信で公衆網にクラウド送信するIoTゲートウェイ機器の有用性・実現性を検証していく。他には、ゲートウェイ機器1台とのIoT機器100台規模での接続検証や、電池駆動10年間を実現するための省電力技術の確認なども行われる。 ドコモは2017年度中に低カテゴリLTE通信技術の導入を目指すものとして、15日から約1年間の実験期間を予定している。