電通は、東京のJR秋葉原駅前に設置される屋外広告(柱巻き広告)と無料Wi-Fiを連動させる「アキバWi-Fiシリンダー」を開発し、販売を開始した。スマートフォンなどを使用して屋外広告エリアから広告主サイトへのアクセスを直結させることで、屋外広告の価値の向上を意図する。電通が2日、発表した。 電通は、ワイヤレス・ブロードバンドサービスを提供するワイヤレスゲート、OOHメディア・ソリューション(OMS)、シーエスイーと共同で、「無線LAN環境構築支援プロジェクト」を推進している。このプロジェクトの一環だ。 「アキバWi-Fiシリンダー」は、秋葉原の地域としての魅力向上と活性化を継続的に図っていくために設立された秋葉原タウンマネジメントを媒体社とし、同社とOMSが共同で開発した、目線位置の屋外広告媒体だ。 具体的には、柱巻き広告にWi-Fiのアクセスポイントを設置し、広告主が指定した名称でSSID(アクセスポイントの名前)を提供する。屋外広告を見たユーザーが、スマートフォンやタブレット端末などでこのSSIDを選択し、一度広告主のサイトを見ることによって、無料かつ自由にWi-Fiが使えるようになる。 広告主にとっては、オフラインの屋外広告からオンラインにダイレクトにつながり、ユーザーにとっては、広告を見ることによって無料でWi-Fiが使えるようになる、という形で、双方にメリットを提供し、屋外広告に新たな広告価値を加えた。 さらに、このWi-Fi経由でアクセスするページに、その場でしかもらえない限定クーポンなどを設定することで、リアル店舗に誘導するオフライン・オンラインの連動企画や、オンラインゲームでアキバ限定アイテムを配布するなど、さまざまな販促企画やプロモーション展開が実現できる。また、アクセスデータの解析により、どれくらいのユーザーを誘導できたか、といった分析も可能になる。アキバWi-Fiシリンダー●媒体社:秋葉原タウンマネジメント株式会社●販売:株式会社OOHメディア・ソリューション●設置箇所:JR秋葉原駅前 電気街口アトレ秋葉原前●設置物:柱巻き広告 8基(高さ1.73m×周囲2.87m)●掲出期間:2週間単位
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