米Facebook社は現地時間19日、メッセージングアプリ「WhatsApp」を開発・運営するWhatsApp社を買収すると発表した。WhatsAppは独自の業務とブランドを維持する一方、WhatsAppの共同創設者でCEOのジャン・コウムはFacebookの取締役に就任する。 FacebookとWhatsAppは19日、同日、Facebookが総額160億ドルでWhatsAppを買収することについて、最終合意を取り交わしたと発表した。40億ドルがキャッシュで、120億ドルがFacebookの株式で支払われる。(160億ドルは約1兆6400億円) WhatsAppはクロスプラットフォーム&リアルタイム・メッセージサービスを提供して急成長している。月間利用者数は4億5000万人以上おり、そのうち70%が毎日利用している。現在1日100万人のペースで利用者が増えている。 FacebookはWhatsAppを買収することにより、コネクティビティ(接続性)や中核サービスのウェブサービスをより効率的に提供できるようになると期待される。また、2社の成長とユーザーの統合は加速すると予想される。 Facebookは2012年4月にInstagram社を買収しており、Facebookによると、WhatsAppの買収も、同様にFacebookの経験、リソース、スケールによって新興企業を支援する側面があるという。WhatsAppのブランドは継続して使用され、カリフォルニア州の本社も移転しない。WhatsAppの主力製品「WhatsApp Messenger」と、Facebookの既存の「Messenger」アプリは、それぞれ独自にサービスを提供していく。いっぽうWhatsAppの共同創設者でCEOのジャン・コウムはFacebookの取締役会に参加する。