●アカウントの停止と削除
当然だが、アカウントは本人の処理によって削除または停止ができる。削除は、アカウントだけでなく投稿したコンテンツなどもすべてなくなり復帰はできない状態になる。サービスを終了してFacebookから脱会する場合の処理だ。写真や動画なども完全に削除されるので、必要なデータがあれば削除前にバックアップしておく必要がある。
アカウントを使う予定はなくなったが、コンテンツは残しておきたい。一時的に休止するだけでいずれ復帰する。といった場合は「停止」を選ぶことができる。停止中のアカウントはロックされるが、過去の投稿やコンテンツは保持される。病気入院や個人的な都合で更新が止まることが事前にわかっているなら、アカウントの停止処理を自分で行っておくとよいだろう。
●死亡時のアカウント措置
もし、アカウントの所有者が死亡したら、そのアカウントでログインする人がいなくなるわけで、おそらく更新が止まる。本人がいないのでアカウントの停止や削除・脱会はできないので、そのアカウントは放置されることになる。
個人アカウントの情報やコンテンツは、Facebookのスタッフでもアクセスはできない。これは同社のポリシーでもあり、企業や第三者が無断で個人が所有する情報やコンテンツにアクセスすることは、状況によっては不正アクセスとみなされる可能性さえある。しかし、放置されたアカウントは悪用される可能性もあるし、遺族からはアカウントを削除してほしいという要望がくるかもしれない。
そのため、Facebookでは、遺族や後見人などしかるべき立場の人からの申し出によって特定のアカウントを削除したり、「追悼アカウント」に移行させたりする方法を用意している。
アカウントの削除、死亡時の処理、追悼アカウントの設定などは、「ヘルプセンター」から該当項目を検索するか、メニューからたどっていくことができる。

Facebookアプリのタイムライン画面に表示される「その他」から 「ヘルプとサポート」をタップしてポップアップリストから「ヘルプセンター」を選択する。

ここで検索フォームが表示されるので、目的のページを探してもよい。「アカウントの管理」というタブもあるので、さらに絞り込んでいき「アカウントの削除」や「追悼アカウント」について調べていってもよい。

故人アカウントの削除依頼や追悼アカウントへの移行依頼には、自分が遺族であることや本人の死亡を証明できる書類(遺言状、出生証明書、死亡記事、葬式のしおりなど)が必要となる。必要な書類は、まず電子データで問い合わせフォームに添付する。その後はFacebook側との調整に入ることになる。


●追悼アカウントとは
追悼アカウントとは、本人が死亡したアカウントを「友だち」などが故人をしのんでコンテンツにアクセスだけできる状態にすることだ。手続きは、友だちや遺族(家族)からの連絡によって行われる。追悼アカウントには名前の横に「追悼」の文字が表示され、だれもログインができなくなるので、プロフィールの変更や追加のコンテンツ投稿などはいっさいできなくなる。

追悼アカウントは、本人が事前に管理人を設定できる。設定画面には、ヘルプセンター経由ではなく、自分のアカウントページの「設定」から移動できる。

原則として本人の友だちに限定されるが、当然ながら指名・設定する場合は事前に管理人候補の承諾をとっておいたほうがいいだろう。管理人は、コンテンツの変更などはできないが、追悼アカウントに対する友だちリクエストやメッセージへの対応ができる。

