日産自動車の技術担当トップである山下光彦副社長は10月2日に千葉市の幕張メッセで開かれている「CEATEC JAPAN 2013」の自動運転をテーマにしたシンポジウムに出席、自動運転が「自動車技術の大きな転換期」になる可能性を指摘した。シンポジウムには米グーグルの自動運転車の開発担当マネジャーであるアンソニー・レベンドウスキー氏もテレビ会議で参加、各社それぞれの開発状況などを紹介した。山下副社長は、自動運転技術について「われわれの次の次の世代の人たちが後年に振り返って、あの時が技術のひとつの転換期だったということもあろう」と述べ、自動車の歴史にとってこの技術が大きなインパクトになるとの見方を示した。また、山下副社長は「これまでクルマはドライバーの意のままにという観点の機械だった。しかし、これからは例えばドライバーの体調が悪い時は機械(=クルマ)がサポートする時代にもなる」と、自動運転がもたらすクルマとドライバーの関係の変化も展望した。グーグルのレベンドウスキー氏は、同社の自動運転技術について「われわれはソフト重視の開発を進めており、いわばクルマよりコンピューターが先に存在したらという観点からのアプローチでもある」と説明した。また、実際に自動車も作るのかという司会者の問いには「その質問は時期尚早」と、回答を控えた。
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