前回は、高速な「1ギガサービス」がインターネット通信のスタンダードになったという話でしたが、今回は、そのメリットをもう少し掘り下げつつ、スマートフォンユーザーのメリットとなる「Wi-Fi」を紹介したいと思います。 たとえば、家族みんなでインターネットを同時利用していると、動画の再生が途中でとまったりしませんか? インターネットが高速になれば、このような、複数の機器の同時利用も安定します。動画再生が安定して、ダウンロードなんかが遅くてイライラすることもなくなります。また最近は、ネットにつなげる家電やゲーム機なども増えているので、そういった機器でも快適なネット利用が可能となります。SNSなどで、活発に自分の写真を公開している、といったユーザーなら、写真のアップロードもより高速に行えることでしょう。とにかく、全般的なメリットは、「待ち時間がなくなる」ことだといえます。 また「1ギガサービス」は固定料金なので、大量のデータやりとりをしても、料金を気にしなくていいのも、携帯電話やスマートフォンなどと異なるメリットです。 では、「スマートフォンの通信を、自宅のネット回線経由でできないものか?」という発想が出てきます。これを可能にするのが「Wi-Fi」(ワイファイ)です。Wi-Fiという名前は聞いたことがあるかと思いますが、そもそもWi-Fiって?と思う人もいるかと思いますので、簡単に説明します。 「Wi-Fi」とは、“無線通信”(無線LAN)の方式の1つ。自宅のインターネットに「無線LANルーター」「無線LAN対応ホームゲートウェイ」などと呼ばれる機器をつなぐことで、Wi-Fi対応の機器であれば、ケーブルをつながなくてもインターネットが可能になります。 わかりやすいWi-Fi対応の機器としては、ニンテンドーDSなどのゲーム機があります。ニンテンドーDSには、携帯電話の通信機能はありませんが、Wi-Fiに接続できればインターネットを見ることができるようになります。 そしてスマートフォンもWi-Fiに対応しています。この場合、通常の電話回線に加え、Wi-Fiでのネット接続が可能となるわけです。最近だとWi-Fiに接続しないとダウンロードできないアプリもあります。さらに電話回線がつながらないとき、つなげたくないときに、Wi-Fiを代わりに使うことが可能になります。なおWi-Fiは、会員向けサービスとして、マクドナルドなどの飲食店、駅構内などの、街のスポットで提供されていることもあります。 そういうわけで、「スマホの通信料金を抑えつつ、速度が上がって快適になる」のがWi-Fiのメリットとなります。一回り大きなタブレットなどは、自宅使用の人が多いですから、Wi-Fiは必須だといえるでしょう。パソコンと違って、持ち運ぶ機器なので、キッチンでの調べ物や就寝前のネットサーフィンなども、追加の通信料金なしで利用できるわけです。 さらに、この便利さと料金節約術を、自宅外でも活用できるのが、さきほどあげた、飲食店や駅構内などで提供されているWi-Fiスポットです。自宅回線とWi-Fiスポットとをセットにしたサービス(契約)もあります。 LTEなどのスマホ回線は、一定のデータ通信量をすぎると速度が制限されてしまうことがあります。この制限が外で動画などを見ていると気になるところです。そこで、自宅でスマホを使うときはWi-Fiを経由してネット回線に接続すれば、高速を維持しながらスマホ回線のデータ通信量を減らすことができます。自宅にはネット回線を引いていない、という人もいるかもしれませんが、自宅の電波状況が悪かったり、自宅でも頻繁にネット利用するというスマートフォンユーザーには、実は「1ギガサービス」+「Wi-Fi」という使い方が、超オススメです。 外ではLTEなどの高速通信、自宅ではWi-Fiというように、これからは使い分けの時代です。次回は、最後のしめとして、具体的な料金比較などをしてみたいと思います。
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