パナソニックは9日、可視光通信技術を発展させた独自の「光ID」技術を用いた、情報連携サービスの事業を本格スタートさせることを発表した。 「光ID」は、デジタルサイネージやLED自照式看板などの光源からID信号(光ID)を送信、スマートフォンの専用アプリで受信することで、さまざまな詳細情報の提供を可能にする技術だ。対象のコードに近づかなくても離れたところから、スマホカメラを光源にかざすだけで「光ID」をすばやく受信できる。「情報配信、施設案内」「イベント」「来客・送客」「看板広告」での活用が想定されており、東京ビッグサイトでの採用がすでに決定している。 同社では、来年2016年4月より、ID(アドレス)発行・管理機能、ID・コンテンツリンク(情報連携)機能、「光ID」アプリの提供・開発サポート・管理機能などのプラットフォームサービスを開始。あわせて「光ID」の送信機能を内蔵したデジタルサイネージ用ディスプレイ、LED看板用「光ID」送信機を、2016年4月より販売を開始する。 なお12月19日・20日には、東京都中央区の銀座通り(中央通り)において、イルミネーションイベント「GINZA ILLUMINATIONヒカリミチ2015」の期間中に、「光ID」を体験できるイベント「ヒカリで銀ぶら」も実施される。さらに、東京急行電鉄が、「光ID」を送信する情報配信媒体の試行設置を行うことが決定している。
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