日本電業工作は26日、自立電源を備えたWi-Fi機能付き照明灯を開発したことを発表した。 1台の照明灯にさまざまな機能を持たせることで、非常時の防災灯やWi-Fiアクセスポイント、防犯カメラなどとして使えるといった多様なニーズを満たすものになっている。 基本となる仕様は、「Wi-Fi防災灯」モデルがLED照明、Wi-Fiアクセスポイント、長距離無線通信、太陽光パネル、バッテリー装置を備えた構成。「防犯灯」モデルがLED照明、人感センサー、3G無線伝送装置、防犯カメラ・太陽光パネル・バッテリー装置、長距離無線通信を備えた構成となる。 無線通信機能を備えていることで、本製品を子機として親機へ集約させれば光ケーブルなどを子機側につなげる必要がなくなる。子機4台を親機に集約する場合は、約1kmの伝送が可能。子機1台、親機1台で運用するなら約6kmの伝送が可能になる。防犯カメラで撮影した映像も、3G無線伝送装置(別途通信キャリアとの契約が必要)により、遠隔監視も行うことができる。 山間部などの電源確保やネットワークの敷設が難しい場所での防災・防犯を実現する多用途で設置の手間が少ない製品となる。ソーラーパネルを使った自立電源は不日照でも最大3日間稼働。また、自立運用をさせるために別途親機が必要になる。 「Wi-Fi防災灯」は今年の夏、「防犯灯」は今年の秋を目処に発売予定。東京ビッグサイトで29日まで開催されている「ワイヤレスジャパン 2015」にて本製品は出展されている。