障害のある人たちが作った詩と、各界の著名人やアーティストたちの絵などを組み合わせたアート作品を展示する「NHKハート展」が27日より都内で始まった。アイドルグループ・ももいろクローバーZの玉井詩織や、料理人の川越達也シェフなどの作品が展示されている。 同展覧会は、障害のある人とない人が互いに理解し合い「ともに生きる社会」の実現を目指し、NHK福祉キャンペーン「NHK ハートプロジェクト」の一環として毎年実施しているもの。18回目を迎えた今回は、5309編の詩の応募作から選ばれた50編とともに、それぞれのテーマに沿ったアート作品が展示されている。 詩に添えたアート作品は、ボランティアで参加した各界の著名人らによるもの。ももクロ・玉井は、人々と触れ合いたい気持ちを表現した加藤舞子さんの詩「真ん中」のイメージにあわせてクレヨンと水彩絵の具で描いた作品を寄せ、「絵を描くのは好きだけれど、展覧会に飾っていただける絵を描くのは緊張しました。これを機会に、絵を少し勉強してみたいです!」とコメント。また、川越シェフは、母親と2人で買い物に行った喜びをつづった土屋佑果さんの詩「ねえおかあさん」の世界観を料理で表現している。 そのほか、イラストレーターの藤枝リュウジ氏やマンガ家の諸星大二郎氏といった“本職”や、俳優の京本政樹や篠山輝信、お笑いタレントの光浦靖子やもう中学生といった面々の作品が展示されている。 「NHKハート展」は、3月4日まで日本橋三越本店(東京・中央区)で開催。以降、12月25日まで静岡、福岡、広島など全国を巡回する予定。