KDDI研究所は3日、事前に3D分析処理を施した映像コンテンツに対して、任意の視聴場所における見え方および聴こえ方を携帯電話で再現できるAndroidアプリケーションを試作開発したことを発表した。 KDDI研究所では、「自由視点メディア」の開発において、VODサーバに撮影映像および収録音声を蓄積しておき、視聴者の視点選択に応じて必要最小限の分析・データ抽出・配信を行い、端末で合成処理を担う手法を採っていた。しかしこの構成はFTTH/CATVユーザー向けのためデータ処理量が大きく、携帯端末での視聴が困難だった。 そこでサーバ側と端末側で持たせる機能要素について、オブジェクト単位のデータ構成によるデータサイズ縮小や、処理対象オブジェクトの自動判別による端末処理の高速化などを行い、Android向けアプリケーションとしてスマートフォン上で実現した。新技術では、制作済みのコンテンツを、モバイルなどの手軽な環境に配信し、端末で視聴者の好みに応じた角度が選択できる。演者の配置や演奏空間の変更なども自由にカスタマイズできる。 元映像はクロマキー環境で撮影し、撮影するカメラ台数により視聴位置選択の範囲が変化する。全周囲から4台以上のカメラで撮影した映像コンテンツでは、360度、自由に視聴位置を選択することが可能。なおカメラ台数と再生映像品質はトレードオフとなる。 なお今回試作されたAndroid向けアプリケーションは、幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2011」KDDIブース内に出展される。
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