IDC Japanは27日、国内携帯電話市場の2011年第2四半期(2011年4~6月)の出荷台数を発表した。2011年第2四半期の国内出荷台数は、前年同期比15.2%減の822万台。この結果、国内携帯電話市場は、7四半期ぶりのマイナス成長となった。 要因としては、3月11日に発生した東日本大震災の影響により、主要関連部品の供給に問題が発生し、「夏モデル」となる新規製品の投入時期が大幅にずれ込んだことが挙げられている。一方でスマートフォンに関しては、順調な成長を維持しており、出荷された携帯端末の2台に1台がスマートフォンという状況になっている。同四半期における全携帯電話出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数の比率は45.5%に上昇した。 2011年第2四半期の端末ベンダー別シェアでは、国内上位3通信事業者向けにスマートフォン端末を幅広く出荷しているシャープが、今回も第1位を獲得。同社の獲得シェアは24.7%となり、この結果、21四半期連続してトップの地位を維持している。第2位には前四半期と同様、「らくらくホン」の安定出荷に加え、NTTドコモ向けおよびau KDDI向けに積極的に新製品を投入した富士通・東芝がシェア19.1%を獲得している。また前四半期で、初のトップ3入りを果たしたアップルは、iPhone販売の好調さを維持し、12.1%を獲得して第3位となった。 OS別出荷台数では、Android OS端末が前年同期比で約6.5倍の274万台に到達。iOS端末も前年同期比で2倍以上の99万台の出荷実績となっている。この2つの結果からも、現在のスマートフォン市場の急拡大が明確となった。
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