KDDIとソフトバンクモバイルは15日、韓国最大の携帯電話会社であるSK Telecomと、NFC(Near Field Communication)を活用したサービスについて覚書を締結したことを発表した。 「NFC」は、NXPセミコンダクターズ社とソニーが開発した近接型無線通信方式。国際標準機関(ISO)に承認され、今後さまざまな電子デバイスへの採用が期待されている。タイプA、タイプB、Felicaの通信方式に対応し、非接触ICカード機能やリーダ/ライタ機能、機器間通信機能などが利用できる。 現在、日本と韓国では、携帯電話をかざすことによる決済・クーポン券・会員証・交通乗車券・チケットなどさまざまなサービスがすでに提供されているが、技術方式が異なっており、それぞれの国内に限定されたサービスとなっている。今回の覚書は、日韓両国にて利用可能な、携帯電話をかざすことによる決済やクーポンなどのNFCサービスと、それらを実現する設備の相互利用の可能性を検討するもので、7月7日に締結したとのこと。 今後は3社協力のもと、早期の商用化を目指し検討を推進。NFCを活用し、日韓の両国で利用可能なサービスと設備の相互利用の可能性を検討していく。