東京ビッグサイトにて9日から12日まで開催された、国内最大規模の玩具展示会「東京おもちゃショー2016」。会場では、アイデア次第でさまざまな使い方ができそうなNFCの新技術についても紹介されていた。 Androidスマートフォンや非接触ICカードの普及により、身のまわりにあるなじみの技術として認識が広がりつつあるNFC機能。NXPセミコンダクターズではこの近距離無線通信を使った、既存の製品や現在開発中の製品をいくつか紹介していた。例えば、NFCチップはトランプのような薄いカードに埋め込むことができる。これは誰もが知っていることだろう。しかしブースで紹介されていたのは、52枚のトランプ各々に埋め込まれた情報を、一度に読み込むという技術だった。こんな使い方もできるのだ。 またリーダライタは通常、コイルのような電線が見えているが、これを透明化した技術についても紹介されていた。向こうが透けて見えるガラスにNFCチップをあてると、あらかじめプログラムされていた音声や効果音がスピーカーから流れた。博物館の案内や、飲食店のデモなどで利用できるかもしれない。 NFCでは、電磁誘導を利用してから電力を得ている。これを利用して、電源を持たない機器の液晶に文字を表示させるという試みも展示されていた。また、同様の原理でネイルに埋め込まれたLEDを点灯させることもできるようだ。