ITベンダーの多くが、2010年3月期(2009年度)におけるIT関連/サービス事業の減収、減益を計画しているほか、大規模なグループ再編を含む事業構造改革が発表されている。また2008年度以降、クラウドコンピューティング関連事業に注力するベンダーが急増している。IDC Japan ITサービスリサーチマネージャである松本 聡氏は「国内IT市場が低迷する中、ベンダーにとって収益力の強化が重要な経営課題である。クラウドコンピューティングといった新しいサービスの開発も見られるが、市場拡大期とは異なる市場環境であることをベンダーは認識し、成果報酬型サービス契約など抜本的な収益モデルの見直しが重要である」とのコメントを寄せている。