富士通とAsianux社は18日、アジア5か国でのサーバビジネスで協業することを発表した。ミラクル・リナックスを加えた3社により、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」について、Linux OS「Asianux Server 3」の認証を完了し、アジアでのサーバビジネスを推進していくとしている。
「Asianux Server 3」はアジアで広く利用されているOS。今回、「Asianux Server 3」で認証されたサーバは、インテルXeonプロセッサー5500番台を搭載したブレードサーバ「PRIMERGY BX920 S1」、および2WAYラック型サーバ「PRIMERGY RX300 S5」「PRIMERGY RX200 S5」となる。日本国内においては、Asianux社の出資者であり「Asianux Server 3」の共同開発者であるミラクル・リナックスが「Asianux Server 3」の検証、販売を行う。 また、「Asianux Server 3」と「PRIMERGY」によるシステム構築とサポートサービスは、PFUが行う。PFUとミラクル・リナックスは、2002年より、Linuxを活用した高信頼のインフラ構築と安定したサービスの提供に向けて業務提携している。
今回の協業において、富士通は、「PRIMERGY」が「Asianux Server 3」で認証されるため、Asianux社に技術サポートと、関連情報の提供を行う。Asianux社は、「Asianux Server 3」で「PRIMERGY」の評価と認証を行う。また中国、韓国、タイ、ベトナム、日本のLinuxベンダーにより構成される「Asianuxコンソーシアム」と富士通は、アジアの各機関や企業に対して、「PRIMERGY」独自の冷却設計による省電力技術と「Asianux Server 3」の組み合わせを提案し、データセンターなどの省電力化を実現していくとしている。