管理ソフトを紹介したのは、ISSビジネス本部ソフトウェア・プロダクト&HPCマーケティング部担当部長である赤井誠氏。「HP Insight Dynamics - VSE 4.1」は、物理サーバまたは仮想サーバを問わずに一括で管理できるソフト。障害時や負荷の状況などによって、物理サーバなのか仮想サーバなのかを意識することなく移動できる。
HP Insight Orchestrationは、クラウドの中に簡単にサーバやストレージなどのITリソースが確保できるソフト。これまでは、ITリソースを確保するためには、設計から始まり機材や回線の調達などが必要だった。しかしHP Insight Orchestrationを用いることで、これがすぐに利用できるようになる。具体的には、「通常は設計から運用まで2週間から1か月かかるが、HP Insight Orchestrationなら1日以内で構築できる」としている。
HP Insight Recoveryは、同社のリカバリソフト「HP Insight Dynamics - VSE」では対応していなかった、データセンタ間のリソース共有を可能にしたものだ。
HP SE2120は、1Uに2台収容できる日本向け専用のサーバ。価格は、2台1式で37万8,000円から。CentOSなどのフリー系Linuxのサポート、1Uサーバよりも高密度なラック型サーバ、絶対的な低消費電力、独立した電源ユニット、単体での可用性やメンテナンス性など日本独特のニーズに応えている。
HP SE2120と同様に小型のサーバとしてはブレードサーバがあるが、「ブレードサーバだけでは満たされない部分がある。HP SE2120には日本独自のニーズを積極的に取り入れた」(ISSビジネス本部ビジネスデベロップメント部部長の正田三四郎氏)とする。ブレードサーバは、複数台のサーバで1つの電源を共有しているため可用性に欠ける。しかしHP SE2120は、それぞれが独立して電源を搭載しており、この問題を解消している。
《安達崇徳》