ここに写真のような物体がある。といっても見た目はサーバーシステムが詰まったエンクロージャというか専用ラックだ。もちろん本物ではなく紙でできたハリボテなのだが、それなりによく出来ている。サーバーモジュールやストレージの挿抜が可能だったり、フタをあけると、中に電源モジュールやスイッチボードなども入っている。 詳しい人なら、写真を見て「IBMのBladeCenter Sだな」と製品名までわかるかもしれない。これは、とある発表会にパートナー企業として事例の説明を行っていた人にもらったのだが、つまり、発表会やイベントでのプレゼン、あるいは商談などに使う販促ツールのひとつなのだが、なんでもクラウドだのバーチャルだのウェブサービスだのと騒がしいなか、あえて紙でこのようなモデルを作るという発想が、むしろ新鮮に感じられる。サーバーの構成や各モジュールについての説明なら、いまどきサイトに画像(必要なら3Dデータ)をアップしておけば、いくらでもイメージの共有は可能だ。アニメーションや動画だって使える。発表会の会場なら、なおさらだ。 しかし、実際のプレゼンでは、「本物はすごく重たいので、今日はこんなものを持ってきました。」と説明しながらこれを取り出したときの会場でのウケは良かった。視覚化の手法は高度なテクノロジーを駆使すれば効果が高いとは限らないのである。 このペーパークラフトの細部については以下の写真をご覧いただくとして、他の製品や標準ラック、UPS電源、コンソール、パトライト、パッチボードなどのペーパークラフトはないのだろうか。あれば、「データーセンターコンプリート」を目指してがんばる人がでてくるかもしれない(?)。
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