オランダのNXPセミコンダクターズは現地時間4日、デジタルテレビ処理と画質に関する技術を集約した新しいグローバルシングルチップLCD(液晶ディスプレイ)テレビプラットフォーム「NXP TV550」を発表した。 「NXP TV550」は、PNX85500プロセッサ、ハイブリッドシリコンチューナー(TDA18272)、NXP独自のMAPP2(Motion Accurate Picture Processing)テクノロジを搭載し、普及価格帯のテレビにおいてHDデジタルテレビおよびインターネット機能を実現可能とする製品だ。DVB-T、MPEG4/H.264デコード、HDMI受信、デジタルSD/HDコンテンツのデコードをサポートしているほか、イーサネットおよびCI+セキュリティ機能を通じ、IP TVコンテンツの手軽な配信も支援する。 MAPP2テクノロジは、動画からハロー効果を除去し、完璧な画質を実現するためのフレームレート変換、動画のブレ補正、シャープネス改善、発色管理などの機能を提供しており、LED(2D)セクションバックライトディミングをはじめ、ハイエンド機能の幅を大きく拡大することで最適なコントラストを保証するとともに、デジタルテレビ処理に要する消費電力を最大50%削減することができる見込みだ。 PNX85500は45nmテクノロジをサポートする業界初のデジタルTVプロセッサ。画質プロセッサとデジタルTVプラットフォーム間の緊密な統合を可能とする。MAPPエンジンに加え、このシングルチップPNX85500はメインのアプリケーションソフトウェア実行用プロセッサとリアルタイムのメディア処理用プロセッサのデュアルコアプロセッサを搭載する。NXP TV550プラットフォームは、2009年第1四半期にエンジニアリング サンプルの提供が予定されている。