江戸時代中期、歌麿や北斎といった浮世絵師や作家など個性豊かな才能を見いだして世に送り出した出版人、蔦重こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く同作。新キャスト4名は、蔦重の人生に大きな影響を与える役どころとなる。
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幕府「新時代」を目指す絶対的権力者・田沼意次を演じる渡辺は、「このお話をお伺いした時に脚本家が森下(佳子)先生だったので、(朝ドラ)『ごちそうさん』で娘がお世話になったので、そのご恩返しをしたいなと…。メディアが分散して配信事業も盛んになってきている中で、良くても悪くても大河ドラマは話題になる仕事だと思っています。『てやんでえべらぼうめえ!』 という感じで1年間を走り抜けたいと思います」と意気込み。
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天才絵師・喜多川歌麿を演じる染谷は、「歌麿さんという方はあまり史実に残っていなくて、想像力を掻き立てられる役なので、ある種、自由に演じていいのかなと受け止めているので、楽しみにしています。人が描いた絵は人が出ると思うので、歌麿さんの絵を見つめながらクランクインを待ちたいです」と笑顔でコメント。
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田沼意次の後継者でありながら、ある事件に巻き込まれてしまう悲劇のプリンス・田沼意知役の宮沢は、「僕はずっと隣のスタジオで朝ドラを撮っていて、大河ドラマの別世界に皆さんが行かれる姿を見て、心のどこかで羨ましいなと思っていたので、こうして出演が決まったことをうれしく思います」と大河ドラマ初出演に喜びのコメント。「『べらぼう』が僕の代表作と言えるように頑張りたいです」と声を弾ませた。
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本屋商売の蔦重の“師”である鱗形屋孫兵衛役の片岡は、「蔦重さんは親御さんもいなくて孤独な中で、僕が兄のような父のような視線で最初は教えていき、それがだんだんライバルになっていくところなので、大きく後ろから見つめながら、追い越されていくところがどう描かれていくのか、私も非常に楽しみにしています」と話した。
新キャスト4名と対面した横浜は、「改めて皆さまと顔を合わせると実感が湧いてきましたし、喜びや責任感も強く感じてきて身が引き締まる思いですね。史実に残っているものがあまりないからこそ、自由に、そしてオリジナル脚本なので、想像を膨らましながら、それを飛び越えるような作品を皆さまと共に作っていけたら」と思いを言葉にした。