

今回購入したのは、舞妓限定「かさね - 鯛ちらし」(税込3,780円)。「和久傳」自慢の黒寿司に鯛の薄造りを敷きつめた「特製 鯛ちらし」に、海の幸と山の幸を彩りよく盛り込んだ舞妓店限定の弁当となっている。店員さんに聞いたところ、同商品は「一日の入荷数は、日によって違うものの、おおよそ10個前後」とのことで、確実に購入したい場合は3日前までに事前予約が必要となる。そんなレアでちょっぴり贅沢な弁当・舞妓限定「かさね - 鯛ちらし」を入手したため、レポートしたい。


うぐいす色の洒落た包装をあけると、上段には豊富に盛り込まれた京料理のおかずが、下段には鯛の薄造りを敷きつめた「鯛の黒寿司」が出汁のいい香りとともにお目見え。新幹線コンコース内の店舗限定の品とあり、スリムな容器の二段重ねで車内でも食べやすい配慮がなされている。


彩り豊かで美しいおかずは、「合鴨肉のロース」「銀鮭」「青菜とぶな占地、菊花のお浸し」「海老の煮浸し」「いか」「粟麩」「大徳寺麩」「揚げ銀杏」「飛龍頭」「椎茸煮」「揚げ麩」「茄子の煮浸し」「絹さや」「高野豆腐」「コロッケ」「だし巻き卵」など、17品以上。中でも和久傳の看板料理「合鴨のロース」はしっとりとやわらかく、上質な味わいだ。「銀鮭」は脂がたっぷりとのっていて、甘みもあり絶品だった。


このほかにも「青菜とぶな占地、菊花のお浸し」はシャキシャキした食感が楽しめ、「揚げ銀杏」は風味豊かで苦みがGOOD。「高野豆腐」「椎茸煮」などの煮物は究極の出汁の味わいを堪能でき、くるくると巻かれた「だし巻き卵」や真ん丸の「コロッケ」は見た目の驚きもあり、五感で楽しめた。

「鯛の黒寿司」は、京都産の米を使った黒酢の寿司飯に、艶やかな鯛の薄造りがきれいに並べられている。一口ほおばると、やわらかく良質な鯛ともっちりとして味わい深い寿司飯が絶妙なマッチングで最高に美味!付け合わせの野菜のピクルスやレモンを合わせると爽やかな味わいに変化して、箸が止まらない美味しさだ。


最後に、飾りだと思っていた笹の葉を開くと、和久傳の名物デザート「れんこん菓子」が登場。和三盆糖と蓮粉を練り上げた、この「れんこん菓子」はぷるぷるでもちっとした口当たりと、優しい甘みが笹の葉の香りとともに楽しめた。
最後まで驚きがいっぱいで、終始わくわくしながら楽しめた「かさね - 鯛ちらし」は、和久傳の名物が集結した大満足の弁当だった。同商品はネットや電話で事前予約できるため、秋の行楽シーズンなどに京都を訪れる際はぜひ一度、ご賞味あれ。
<筆者プロフィール>
高永きょん
南の島と東京・南青山を行き来して暮らしながら、大人になる。島人時代は、自力で釣った魚や素潜りで獲った貝類、くさやや野草を主食とし、南青山時代は、表参道界隈に初上陸したお店や西麻布の名店などを食べ歩く雑食系人間。愛しているものは春巻き。生クリームをお茶碗に入れて毎食食べたいくらいに大好きで、太らない肉体を手に入れたいと、日々悩みはつきません……。