ひと昔前に犬や猫の気持ちが分かるコミュニケーションツールが流行ったが、あのブームから10年以上が経ち、見守り的な活用もできる新たなコミュニケーションツールが登場した。
それがCerevo(セレボ)が今年1月より発売開始しているクラウド型スマートマイク「Listnr」だ。本体にはインターネット接続機能とマイクを搭載し、室内の音を集音して、リアルタイムでクラウド上にアップロード。パナソニックが技術提供する音声認識システム「xauris(ゾウリス)」により解析を行うことで、まだ言葉を話すことができない赤ちゃんの声から、今どんな感情なのかということを可視化することができる。
今回、「CEATEC JAPAN 2016」のパナソニックブースで同製品がデモ展示されていたので、詳しく見ていこう。
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●「泣く」「笑う」「叫ぶ」「喃語」を認識
これまで赤ちゃんの様子を見守る製品としては、「赤ちゃんモニター」と呼ばれる、トランシーバの原理を利用した集音マイクだったり、簡易的なカメラを使ったモニタリングシステムが普及していたが、シンプルに音や映像をモニタリングするだけだった。
「Listnr」が特徴的な点は、音声のモニタリングに加えて集音+解析により、赤ちゃんの気持ちまで可視化できるところだ。
赤ちゃんの声から解析できる感情は、乳児の声から「泣く」「笑う」「叫ぶ」「喃語(乳児が発する言葉にならない声)」の4種類。専用アプリを介することで、集音された赤ちゃんの声がどんな感情なのかを確認することができる。また、本体にはLEDが搭載されており、9色で発光するので、色表現でもどんな感情なのかを視覚的に知ることも可能だ。
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使い方としては、従来の赤ちゃんモニターと同じように、家事などで寝ている赤ちゃんから目を離すこともある親が、赤ちゃんが起きたり、泣き出した時にすぐに対応するための製品となる。ただ、従来品と違うのは、クラウドを介して複数ユーザーで情報の共有ができるので、夫婦間や離れて暮らす祖父母とも赤ちゃんの状態を共有することもできる。
いちユーザーとしては、喃語の意味まで分かるとうれしいが、その辺は今後の進化に期待したい。
なお、同製品はCerevoのオンラインストアで16,900円(税抜)で販売されている。専用アプリは無料で、OSはAndroid 4.4 以降、iOS8.4以降に対応している。
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