ファイル転送ツール分野で圧倒的なシェアを誇る「HULFT（ハルフト）」を主軸に、金融や流通業界向けシステムの開発、近年では日本発iPaaSクラウド型データ連携プラットフォーム「HULFT Square」の展開や、生成AIなどにも積極的に取り組んでいる株式会社セゾンテクノロジー。今回紹介するのは同社でDI 本部 データインテグレーション統括部に所属している入社3年目の川口 媛香（かわぐち ひめか）さんだ。データエンジニアとして顧客のデータ分析基盤構築などに携わっている。
--- 現在どのような業務を行なっていますか？
私自身の業務は、データエンジニアとしてデータ分析基盤を構築するプロジェクトに参画し、お客さまのDX推進・内製化の支援を行っています。SnowflakeやTableauなどを使ってお客さまの社内データを収集し、綺麗に整理してデータを可視化するなど、お客さまがデータを活用できるような準備などを行っています。
過去には経営情報を可視化し、長く沢山の人に使ってもらえることを目指したダッシュボードの開発にも取り組みました。最近では自社製品である「HULFT Square」と生成AIを掛け合わせた「マルチLLM」の取り組みにも参加しています。
--- ご自身が携わっているシステムについて教えてください。
お客さまのデータ活用を支えるデータ分析基盤の構築に携わっています。お客さまの社内にあるさまざまなデータを 、「HULFT Square」を用いてSnowflakeなどのDWHに連携し、TableauやPower BIなどのBIツールを用いてデータを可視化するところまでを構築しています。
--- 業務の中で大事にしている点や気をつけていることはなんですか？
次の3つを意識するようにしています！
１．自分の意見を持つこと
２．ワントッピングをすること
３．複数の選択肢を持つこと
--- 好きなプログラミング言語とその理由を教えて下さい。
Pythonです。あまり業務ではプログラミングをしないので好きな言語といわれると難しいですが、昨年初めて Pythonに挑戦しました。コミュニケーションツールであるSlackのデータを用い、ものづくりをした経験がとても楽しく思い出のある言語です。Slackの投稿につくリアクション（イイネ！みたいなもの）を集計しランキングするというものなのですが、実際にやってみたいと思ったものが完成していく過程にワクワクしましたし、Qiitaでの発信を始めるきっかけにもなりました！
--- エンジニアを目指したきっかけを教えてください。
機械系のエンジニアだった祖父の影響が大きかったように思います。とても物知りで優しく家族みんなから頼られていた祖父が好きで、小さいころからよく祖父の会社に遊びに行っていました。特に技術について何かを教わった訳ではないのですが、いつの間にか祖父のように手に職をつけたいと思うようになり、その後高専に進学して今に至ります。
--- いまの仕事を選んで良かったと思うことはなんですか？
好奇心が役に立つこと、素直な気持ちが原動力にできることです。私はすごく素直な性格だと思っていて、単純ともいえますが、楽しい、面白い、悔しい、という心の動きを大切にしています。技術に触れるためには好奇心など心の動きが大事だと思っていて、楽しいとか面白いとかワクワクするような、素直な気持ちを原動力に仕事ができることは自分に合っているなと思います。
--- 他の職業では体験できないことはありますか？
PC一つあればどこでも仕事ができることかなと思います。同じ部署のメンバーには遠隔地勤務で仕事をしている人もいますね。また、お客さまとのコミュニケーションもオンラインで行うことが多いので、全国各地のお客さまと一緒に仕事ができることも珍しいのかなと思います。
--- エンジニアなら読んでおきたいと思う本を推薦して下さい。
クレディセゾンの取締役 兼 専務執行役員 兼 CDO兼CTOで、セゾンテクノロジーの非常勤取締役でもある小野和俊さんの「その仕事、全部やめてみよう」です。ちょうど1年前に私が尊敬する先輩から教えてもらい読み始めました。「谷を埋めるな山を作れ」、「一番近くと一番遠くだけを見る」は印象に残った言葉です。悩むこともありますが、その度に思い出しています。大きな夢や野望を抱きつつ足元もしっかり見ること、このバランスは意識しています。これからも自分の強みを伸ばしながら成長し続けたいと思います。
--- どういった方がエンジニアに向いていると思いますか？
新しいことや知らない世界にワクワクするような人が良いかなと思います。技術の世界はとっても広く、目まぐるしく変化していく世界なので、ワクワクするような気持ちがあるととても楽しいと思います！
--- 今後はどのようなエンジニアを目指していきたいですか？
まずは技術力をつけたいです！昨年参加した海外カンファレンスでの影響が大きいです。もっと力をつけたい、技術で認められたいと強く思いました。最近は新しい技術に触れることも多く、毎日とても楽しく仕事ができています。将来的にはお客さまや社内の先輩・後輩など誰からも任せられるような人になりたいですね。川口がいるなら大丈夫、わたしと一緒に働きたいと思ってもらえると最高だなと思います。
また、「セレンディピティ」という言葉も好きです。MITメディアラボの記事の中にあるのですが、“「探していないものを見つけられること」、心の持ち方や視野の広さ次第でチャンスを作り出せること”を伝える言葉です。これからもワクワクすることに沢山挑戦して、セレンディピティのきっかけに出会いたいなと思います。
■ ひとくちメモ
Q. 貴方のビジネスツールで自慢の、またこだわりのあるものと理由を教えてください
コミュニケーションツールのSlackやVisualStudioなどカスタムできるものは、気分をあげるために好きな色やテーマに変更しています。小さな工夫ですが可愛いものが好きなので愛着も湧きますね。
Q. お仕事帰りに寄るお店（居酒屋など）とおすすめメニューを教えてください
飲み会には「四十八漁場」をよく選びます。海鮮が好きな方にはおススメです。大人数もOKで内装も綺麗、料理も美味しくリピートしています。ちなみにゴールド会員ですｗ。おしゃれなお店だとスペイン料理の「タベルナユキ」がおススメです。ランチのパエリアは絶品です！
Q. ご自身の趣味について教えてください
服が好きなのでよく買い物に行きます。あと旅行も好きで最近は北海道やマレーシアに行きました。旅先ではデジカメで写真を撮ることにハマっています。また、体を動かすことも好きで学生の頃からスポーツは沢山やってきました。最近は先輩に誘ってもらったロードバイクやボルダリングもちょくちょくやっています。休みの日はほとんどお出掛けをしていますが、一人時間も好きです。家にいるときはNetflixでドラマや映画を見ますが、あまり詳しくはないです。
