同社は今年の2月にバルセロナで開催されたモバイル・ITの展示会「MWC 2016」で、Xperiaのシリーズ名を冠したワイヤレスヘッドセット「Xperia Ear」のほか、モバイル短焦点プロジェクター「Xperia Projector」、ロボットのようなパーソナルアシスタント「Xperia Agent」などの製品を発表した。Xperia Earは11月からヨーロッパを含む全世界での発売が決定した。ほかの2製品に関しても開発に進展があったようだ。
「Xperia Projector」はMWCでは明らかにされていなかった“Android搭載”が発表されたほか、特徴である短い焦点距離で、薄暗い室内なら鮮明な映像を表示してタッチパネルライクな操作ができるインターフェースを活かして、ヤフージャパンが提供するeコマースのサービスと連携しながら手軽にショッピングが楽しめる使い方などを提案した。壁面だけでなくテーブルトップなど平らな場所に映像が映し出せるので、家族でダイニングに集まってテーブルに映像を映しながら買い物を吟味するといった楽しみ方ができそうだ。
「Xperia Agent」については、ネスレジャパンが発売するBluetooth機能を内蔵するコーヒーメーカー「バリスタi(アイ)」との連携を発表。Agentに音声で“コーヒーをいれて”と呼びかけるだけでハンズフリー操作ができるデモンストレーションを披露した。
Agentの頭部にはカメラが内蔵されており、音声認識だけでなくカメラでキャプチャーしたユーザーの顔を認識して、好みの味のコーヒーをいれてくれるような使い方も検討しているという。ソニーモバイルでXperiaのスマートプロダクトの開発を担当する近藤博仁氏は、ユーザー本位の目線で期待される機能を使いやすく提供できるように開発を進めていきたいと意気込みを語っていた。