
主なスペックはCPUがSnapdragon 855+、RAM12GB、ROMは512GBまたは1TB。カメラは4800万画素と1300万画素のデュアル仕様。ディスプレイは6.59インチ、2380x1080ピクセルでリフレッシュレートは120Hz。高速なゲームの書き換えにも十分応対できる。バッテリー容量は6000mAh。本体サイズは170.99x77.6x9.48mm、重量は240gとなる。

フロント面はディスプレイの上下にサラウンド再生可能なステレオスピーカーを搭載する。背面にはゲームプレイや通知によって複数色に点滅するROGロゴが埋め込まれているほか、右側には内部の熱を放出するホールが開いている。なお内部の冷却は「3D Vapor Chamber」システムを搭載し、外付けクーラーと合わせて3段階で強制的に冷却できる。

本体の右側面には上下にタッチセンサー「AirTrigger II」を搭載し、指先をタッチ、あるいは滑らせるだけでゲームのコントロールが可能になる。遅延速度も20msとゲーム操作をスポイルさせない。

一方左側面にはUSB Type-C端子が2つ並んでいる。片側は充電用で、本体を横向きに持ちながら充電しても、ゲームプレイの邪魔にならないようになっている。なお充電用のType-C端子は本体下部にも配置されている。そしてもう1つのType-C端子はアクセサリなどの接続用として利用される。

冷却用の空冷ユニット「AeroActive Cooler II」はROG Phone II本体に標準品として付属する。クリップタイプでROG Phone II側面のUSB Type-C端子2つを使い接続されるため、装着するとかなりしっかりとはめ込まれる。背面のROGのロゴはこれも点滅する。

横向きにして正面から見ると本体下部にはROGの意味である「Republic Of Gamers」のロゴもLEDライトとして埋め込まれている。とにかく「光る」のがROG Phone IIの特徴だ。

ゲームプレイに特化した機能として「X Mode」を搭載。X ModeをONにすると通知などが非表示となり、ゲームプレイが中断されない。ONとOFFの状態は壁紙の「Y」の時に見えるラインが開いているときがON、狭くなっているときがOFFだ。なおUIはAndroid OSにこのX Mode表示などを加えた自社開発の「ROG UI」を搭載する。

またゲームラウンチャー「Armoury Crate」も搭載。初代モデルでは「Game Center」と呼ばれたもので、CPUや画面リフレッシュレートなどゲームごとのカスタマイズも可能。細かいチューニングができる。

別売となるアクセサリはゲーム操作を快適にしてくれる。「Kunai Gamepad」システムは、左右に分離するコントローラーと、それをまとめるホルダー、あるいはROG Phone IIに装着するケースがセットになっている。ROG Phone IIをTVに接続したときはリモコン(あるいは有線接続も可能)のように使えるゲームパッドとして利用できる。

ROG Phone IIにケースをはめて、その左右にコントローラーを取りつければゲーム専用機のような使い方も可能だ。

TwinView Dock IIはROG Phone II本体とおなじ6.59インチのディスプレイと5000mAhのバッテリーを搭載したドッキング式のクレードル。ROG Phone IIを装着すると2画面が利用でき、さらに利用時間も伸ばすことができる。

TwinView Dock IIに対応したゲームならば「ゲーム画面」「コントローラー」のように2つの画面を分割して使うことができる。また2つの画面それぞれで別のアプリを動かすことができるので、「ゲーム画面とSNS」のような使い方もできる。

そして究極の完成形といえるスタイルが、TwinView Dock IIにKunai Gamepadを装着したROG Phone IIを合体させた姿だ。2つの画面にゲームパッド、さらに合計11000mAhバッテリーが利用可能で、ゲームプレイに完全特化した形状となる。なおこれらのアクセサリすべてとROG Phone IIをセットにしたコンプリートセットも販売される予定とのこと。

<TEXT:山根 康宏>