サムスン電子ジャパンは15日、4K相当画面の360度撮影が可能VRカメラ「Galaxy Gear 360」を発売した。 同社は、昨年12月にVRを体験するためのヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Galaxy Gear VR」を発表しているが、今回、VR映像を自分で撮影するためのカメラが市場に投入されることになる。 14日に開催された発表会に登壇した製品担当の糸櫻幹雄氏によれば、Galaxy Gear 360は「思い出の残し方を変える」ものだという。旅行の思い出なら絵葉書や普通の写真がこれまでの残し方だとすると、いまは、スマートフォンやデジカメで撮影したものをソーシャルメディアなどで共有するようになってきている。しかし、「カメラはあくまで2次元の画像だが、Gear 360のような全天球カメラなら、空間を切り取った形で保存し、それをいつでも再現でき、仲間と共有もできる」(糸櫻氏)ようになった。 しかも、全天球カメラの場合、自分が写ってしまうのを避けるため頭上にカメラをかざす必要があるので、糸櫻氏は、撮影スタイルも変わるのではないかと指摘した。手に持った丸いカメラを上に上げて撮影する人が観光地などで増えるかもしれない。 Galaxy Gear 360は、200GBのmicroSDXCまで対応し4K相当の動画も撮影できる。バッテリーは交換式なので、予備を持っていれば連続撮影、長時間撮影も不可能ではない。フル充電では最大140分まで撮影できる。 カメラはスタンドアローンでも動作し、撮影したデータをSDカードまたはUSBケーブル経由でPCにコピーしたりも可能だ。Galaxy S7 edgeについては専用アプリが用意され、撮影中の動画のライブビューができたり、カメラ制御、データの管理などがスマートフォンで可能だ。このときカメラとスマートフォンのペアリング、ライブビュー動画のやりとりはBluetoothを利用する。撮影データをスマートフォンに転送する場合はWi-Fi Directによって接続する。このアプリでは、撮影データの簡単な加工や編集も可能だが、より本格的な編集をしたい場合は、PC向けの専用ソフトを使う。 画像データはMP4(H.265)、JPEGで保存され、VRコンテンツも標準的なフォーマット、通信もBluetooth、Wi-Fi Directと標準的技術を利用しているので、原理的にはGalaxy以外のスマートフォン、Android端末とも接続可能だが、Gera 360に対応したアプリはいまのところGalaxyの純正アプリしか存在しない。サムスンでは、Gear 360の対応デバイスを増やす意味では、アプリを積極的端末ベンダーにOEMしたいとしている。オープン価格だが、想定市場価格は4万円台後半になるという。
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