まずはビョークのイントロダクションを。アイスランド出身、1965年11月生まれの現在50歳(50歳に見えない! かわいい!!)。ギターポップバンド、ザ・シュガーキューブス解散後、1993年にソロデビューアルバム『デビュー』を発売。2000年には映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に主演。劇中での音楽も担当しました。2003年、2013年には「FUJI ROCK FESTIVAL」に出演。サウンドはもちろん、ビジュアル、パフォーマンスでも最新テクノロジーを大胆に使用し、聴く者、見る者すべてを虜にする世界的アーティストです。
私のビョーク体験として最初の記憶は高校生のころに見た、映像作家・クリス・カニンガム(奇才!)による「All is Full of Love」のMV(ミュージックビデオ)。まるで人間の顔をしたロボットの映像と、壮大な曲とのアンバランスさには、恐怖にも似た感情を抱きながらも目が離せなかった記憶があります。そして2013年の「FUJI ROCK FESTIVAL」でのライブ。大自然のなかで魅せる、力強く圧倒的な歌声とパフォーマンス。それに会場中のオーディエンスが応えての大合唱は忘れられません。
そんなビョークが昨年リリースした最新アルバム『ヴァルニキュラ』を中心に展開するプロジェクトが「Bjork Digital -音楽のVR 18日間の実験」(日本科学未来館にて6月29日〜7月18日まで)です。現在進行形の最新テクノロジー、VRとの融合による多彩な作品を多数展示。『ヴァルニキュラ』収録曲のVR映像作品3点、『バイオフィリア』のアプリ体験、そしてビョークのこれまでの作品を5.1chでリマスターした2時間におよぶ映像上映という5つのコンテンツで構成されています。
「Bjork Digital -音楽のVR 18日間の実験」は、実は現在進行形のプロジェクトなんです。今後、ヨーロッパを2〜3年かけて巡回し、各所でコンテンツを増やしていき、最終的には『ヴァルニキュラ』の全作品をVR化するというプロジェクトの一環なんだとか。ますます目が離せません。そして、この展示のオープニングに際して来日したビョークは、トークショーでこんなことを言っていました。
文:小松祐太(J-WAVE) Björk(ビョーク)アイスランド出身のシンガー、ソングライター、プロデューサー、女優。1980年代後半より、ザ・シュガーキューブスのヴォーカルとして活躍し、UK、ヨーロッパを中心にブレイク。1993年のソロデビュー以降、これまでに8枚のスタジオアルバム、映画のサウンドトラック、リミックス盤、ライブ盤など20作品以上をリリースし、その先鋭的かつ多様なサウンドで世界中の音楽ファンから絶大な支持を得ている。今年6月29日より日本科学未来館にて、最新アルバム『ヴァルニキュラ』の360°VR映像作品の展示プロジェクト「Bjork Digital -音楽のVR 18日間の実験」を開催。