自動運転車については、Googleのほか、トヨタやテスラが研究開発をしており、Appleも秘密裏で動いているとされる。しかし、製品として世に出た場合、囁かれている対応車種などを見ていると、安価でのリリースは考えづらい。自動運転という概念が、一般的なユーザーのもとに普及するのはかなり先かと思いきや、なんと通常の自動車を、自動運転車にアップグレードするツールを開発した猛者が現れた。 ツールを開発したのはGeorge Hotz氏。世界的に有名なハッカーで、17歳の頃に、当時リリースから間もないiPhoneをジェイルブレイクすることに成功した人物として知られる。昨年暮れには自宅のガレージで、自動運転車をたったの1ヶ月で自作し、注目を集めた。そんな彼が、今度はたったの1,000ドルで自動運転車を手に入れられる、夢のようなツールを開発したというのだ。 米メディアThe Vergeのインタビューによれば、アップグレードツールはまだ開発途上だが、車のバンパー部分とフロントガラスに取り付けることによって機能することがわかっている。ハンズフリーで公道を走る様子も確認でき、現時点でも高速道路のように単純な道であれば走行可能のようだ。同ツールに搭載されているAIは、人間のような運転技術を有するように設計されており、製品化に向けてさまざまなユーザーの運転データを収集しているところだという。 実用化に向けては法整備も含めて、まだ課題は多くありそうだが、自動運転が普及する足がかりになるのはこうした商品なのかもしれない。
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