13日まで東京ビッグサイトで開催されていた「Japan IT Week 春」内の「第19回組込みシステム開発技術展」において、東芝情報システムは高機能ポータブル監視カメラを使用した「自立型インフラレス監視システム」などの参考出展を行った。 参考出展された監視カメラは小型で後付設置が可能なバッテリー駆動のワイヤレスのステレオカメラで、画像処理の結果や侵入者の記録などを無線で配信できる点を特徴としている。大規模な工事を必要とせず設置でき、電源工事や有線LAN工事も不要なため、イベント会場での一時的な設置や、資材置き場、神社仏閣など電源確保や配線がしづらい場所での防犯目的の利用、介護現場などでの見守りなど幅広い用途での利用が想定されている。 カメラ本体には画像解析技術により、人や物を識別したり、カメラと被写体の距離を認識する機能を内蔵。画像認識の中核は、東芝製画像認識LSI「Visconti2シリーズ」向けに開発された、組み込み画像認識ミドルウェア「CVNucleusシリーズ」で、ステレオカメラ画像から距離を計測し、登録された物体の検出をはじめ、連続画像からの移動体検出などを可能としている。 今回の展示では、資材置き場などの盗難や無断侵入を検知するといった想定で、指定エリア内への侵入の検出や、人と動物を識別して人の時だけ通知するといった利用法がデモ展示された。